旧小野田セメント製造株式会社竪窯とは

旧小野田セメント製造株式会社竪窯は、山口県山陽小野田市小野田の太平洋セメント小野田工場の敷地の南東隅にある、明治16年(1883年)に建てられたセメント焼成用の煉瓦造の竪窯で、平成16年(2004年)12月10日に国の重要文化財に指定された。その形から「徳利窯(とっくりがま)」と呼ばれる(文化庁、山陽小野田市)。

文化庁の記録では、煉瓦造竪窯、正面6.7メートル、側面6.6メートル、総高17.8メートル。所有者は太平洋セメント株式会社である。窯の周辺は山口県指定文化財「小野田セメント徳利窯」でもある(山陽小野田市)。

日本最初の民間セメント会社

山口県によれば、日本で最初の民間セメント会社である旧小野田セメント製造株式会社は、明治14年(1881年)に笠井順八によって小野田に設立された。この窯は明治16年にセメント焼成用に建てられた竪窯4基のうちの一つで、基礎部分を完全な形で残している。

竪窯は明治期を通じて使われたが、ディーチェ窯などの新設に伴って次第に重要性を失い、大正2年(1913年)に機能を停止し、この窯以外はすべて撤去された(山口県)。文化庁によれば、明治30年頃に焼成容量を増やすため一部が改造されている。

重要文化財としての価値

旧小野田セメント製造株式会社竪窯は「歴史的価値の高いもの」として指定された。文化庁の解説は、日本に完存する唯一のセメント焼成用竪窯として近代窯業史上高い価値があり、西日本における建設事業の近代化を支えた旧小野田セメント製造株式会社の中心的施設として重要であると評価している。

見どころ

旧小野田セメント製造株式会社竪窯は焼成部分と煙突部分からなる煉瓦構造物で、高さは焚き口の底部から約18メートルある(文化庁、山陽小野田市)。

下部の焼成部から上へすぼまって煙突に続く徳利のような姿が、通称の由来となっている(山口県)。

見学について

旧小野田セメント製造株式会社竪窯の所在地は山陽小野田市大字小野田6276番地(若生町)で、JR小野田線の南小野田駅から徒歩約3分、山陽自動車道小野田インターチェンジから車で約15分(山陽小野田市)。工場の敷地内にあるため、見学条件は山陽小野田市社会教育課文化財係(0836-82-1205)に確認したい。

Q&A

Q旧小野田セメント竪窯はいつ建てられましたか?
A明治16年(1883年)で、明治30年頃に一部改造されました(文化庁)。
Qなぜ「徳利窯」と呼ばれるのですか?
Aその形が徳利に似ているためです(山口県、山陽小野田市)。
Q旧小野田セメント竪窯はなぜ重要なのですか?
A日本に完存する唯一のセメント焼成用竪窯だからです(文化庁)。
Q旧小野田セメント竪窯の高さは?
A焚き口の底部から約18メートルです(文化庁)。
Q旧小野田セメント竪窯が重要文化財になったのはいつですか?
A平成16年(2004年)12月10日です。

基本情報

名称旧小野田セメント製造株式会社竪窯(きゅうおのだせめんとせいぞうかぶしきがいしゃたてがま)
所在地山口県山陽小野田市大字小野田6276番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)12月10日指定
員数1棟
寸法煉瓦造竪窯、正面6.7メートル、側面6.6メートル、総高17.8メートル
所有者太平洋セメント株式会社
公開状況工場敷地内(見学条件は市に確認)

参考文献

旧小野田セメント製造株式会社竪窯(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00003900
旧小野田セメント製造株式会社竪窯(山陽小野田市)
https://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/site/bunkazai/40545.html
旧小野田セメント製造株式会社竪窯(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=110082

最終更新日: 2026.10.11