藤原義江記念館とは

藤原義江記念館(旧リンガー邸)は、山口県下関市阿弥陀寺町の関門海峡を望む紅石山の中腹に、昭和11年(1936年)に外国系商社の関係者の住宅として建てられた鉄筋コンクリート造の洋館で、平成18年(2006年)10月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「ふじわらよしえきねんかん(きゅうりんがーてい)」(文化庁、山口県)。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建、建築面積133平方メートル。登録番号は35-0048で、所有者は宗教法人赤間神宮である。日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡」の構成文化財でもある(日本遺産ポータルサイト)。

リンガー家とオペラ歌手藤原義江

山口県によれば、この住宅は下関で最初の外国系商社である瓜生商会の支配人の子息、マイケル・リンガーのために建てられた。日本遺産ポータルサイトによれば、瓜生商会は明治23年(1890年)頃から進出した外国系商社ホーム・リンガ商会の代理店で、この住宅は一時英国領事の住居としても使われた。

大正から昭和にかけて活躍したオペラ歌手の藤原義江は、父が瓜生商会の支配人として、この建物の隣にあった洋館に住んでいた(山口県)。観光庁の多言語解説文によれば、藤原は戦後に藤原歌劇団を設立し、建物は昭和58年(1983年)に藤原義江記念館となった。

登録有形文化財としての価値

藤原義江記念館は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、平滑な壁面に小庇付きの矩形窓を開いて装飾を排し、内部の諸室も直線を基調とした意匠でまとめた、近代建築運動の展開の一端を示す遺構と評価している。

見どころ

藤原義江記念館は単純な方形を基調とした平滑な外観で、装飾をほとんど施さない。内装も外壁と同じく白塗りとし、直線を基調とした装飾性の低い意匠でまとめられている(山口県)。設計者・施工者は不明である(山口県)。

観光庁の多言語解説文によれば、館内には藤原義江の生涯にまつわる記念品が展示され、リビングルームでは蓄音機で藤原の初期のヒット曲を聞くことができる。暖炉や年代物の家具、藤原が愛用したピアノもある。

見学について

観光庁の多言語解説文によれば、藤原義江記念館の内部の見学には予約が必要である。所在地は下関市阿弥陀寺町3-14で、関門海峡を見下ろす高台に建つ(文化庁)。開館日や連絡先は所有者の赤間神宮などに確認したい。

Q&A

Q藤原義江記念館はいつ建てられましたか?
A昭和11年(1936年)です(文化庁、山口県)。
Qこの建物は誰のために建てられましたか?
A瓜生商会の支配人の子息、マイケル・リンガーのためです(山口県)。
Q藤原義江とはどんな人ですか?
A大正から昭和に活躍したオペラ歌手で、戦後に藤原歌劇団を設立しました(山口県、観光庁)。
Q藤原義江記念館の建築の特徴は?
A平滑な壁面に小庇付きの矩形窓を開いて装飾を排したモダニズムの住宅です(文化庁)。
Q藤原義江記念館は見学できますか?
A内部の見学には予約が必要です(観光庁)。

基本情報

名称藤原義江記念館(旧リンガー邸)(ふじわらよしえきねんかん(きゅうりんがーてい))
所在地山口県下関市阿弥陀寺町3-14
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)10月18日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建、建築面積133平方メートル
所有者宗教法人赤間神宮
公開状況内部見学は要予約

参考文献

藤原義江記念館(旧リンガー邸)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005920
藤原義江記念館(旧リンガー邸)(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=110198
藤原義江記念館(日本遺産ポータルサイト)
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/culturalproperties/result/3482/
藤原義江記念館(旧リンガー邸)(観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース)
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R5-00675.html

最終更新日: 2026.10.11