長尾八幡宮とは

長尾八幡宮は、山口県大島郡周防大島町の安下庄地区、神南山の中腹にある神社で、大正5年(1916年)に再建された本殿・拝殿をはじめとする社殿や鳥居、橋など9件が、令和6年(2024年)12月3日にそろって国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ながおはちまんぐう」。

所有者は宗教法人長尾八幡宮である(山口県)。

大正5年の社殿再建

山口県によれば、長尾八幡宮の社殿は旧社殿の老朽化に伴い、大正5年(1916年)に現在の社殿に再建された。建立には、周防大島から四国へ出稼ぎに出たことで知られる長州大工が関わっており、秀逸な装飾が施された華やかな本殿と拝殿は造形の規範となるものとして貴重とされる。

境内は東向きに、本殿、中殿及び幣殿、拝殿が一列に並ぶ。中殿の南に神饌所、北に控所が一対で建ち、本殿の両脇を透塀が囲む(文化庁)。参道の入口には大正4年(1915年)の石造の鳥居、境内中央には同年ごろの手水舎と、昭和12年(1937年)に池に架けた御幸橋がある(文化庁)。

登録有形文化財の9件

9件はいずれも令和6年(2024年)12月3日の登録である。本殿と拝殿は「造形の規範となっているもの」、ほかの7件は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された(文化庁)。

  • 本殿:大正5年(1916年)、三間社流造檜皮葺、尾垂木付三手先の組物と軒廻りの彫刻(35-0124)
  • 中殿及び幣殿:大正5年(1916年)、両下造銅板葺、本殿と拝殿の間に建つ(35-0125)
  • 拝殿:大正5年(1916年)、入母屋造平入銅板葺、唐破風造向拝に籠彫や丸彫の彫刻(35-0126)
  • 神饌所:大正5年(1916年)、入母屋造妻入桟瓦葺、中殿の南(35-0127)
  • 控所:大正5年(1916年)、入母屋造妻入桟瓦葺、中殿の北(35-0128)
  • 透塀:大正5年(1916年)、切妻造銅板葺、総延長25メートル(35-0129)
  • 手水舎:大正4年(1915年)ごろ、切妻造桟瓦葺(35-0130)
  • 御幸橋:昭和12年(1937年)、鉄筋コンクリート造及び石造の太鼓橋、橋長4.3メートル(35-0131)
  • 鳥居:大正4年(1915年)、石造の明神鳥居、高さ6.9メートル(35-0132)

参拝と所在地

長尾八幡宮は神社で、境内の社殿や鳥居は参拝の際に外から見ることができる。拝観時間や社殿内部の公開についての案内は見当たらないため、参拝者の妨げにならないよう配慮したい。

所在地は周防大島町大字西安下庄字神南(社殿)・字宮崎(鳥居)。9件それぞれの詳しい内容は、個別の記事にまとめている。

参考文献

長尾八幡宮本殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015247
長尾八幡宮拝殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015249
長尾八幡宮本殿(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=110248
長尾八幡宮拝殿(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=110250

最終更新日: 2026.10.14

基本情報

名称長尾八幡宮
所在地山口県大島郡周防大島町大字西安下庄字神南11431-2
所有者長尾八幡宮
指定登録有形文化財 9件
座標33.89421, 132.26827