長門国一宮住吉神社とは

長門国一宮住吉神社は、山口県下関市一の宮住吉にある長門国の一の宮で、応安3年(1370年)に大内弘世が造営した本殿が国宝、天文8年(1539年)の拝殿が重要文化財に指定され、明治期の楼門と唐門及び透塀が平成29年(2017年)に登録有形文化財となっている。

文化庁の解説によれば、住吉神社は神功皇后が創祀したと伝えられ、のちに長門国の一の宮と称された。山口県の観光サイトは、大阪の住吉大社、博多の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一つに数えられる神社と紹介している。

境内の配置と指定

参道の石段を上りきった境内の前面に楼門が構え、その北に拝殿、さらに奥に本殿が建つ。山口県の文化財解説は、楼門の位置を国宝本殿・重要文化財拝殿の南側と説明している。拝殿と本殿のあいだには唐門が立ち、その左右から透塀がのびて本殿を囲む。

4棟の年代と指定は次のとおりである。本殿は応安3年(1370年)の九間社流造で、明治36年(1903年)に旧法(古社寺保存法)による指定を受け、昭和28年(1953年)に国宝に指定された。拝殿は天文8年(1539年)の建立で、昭和29年(1954年)に重要文化財となった。山口県の観光サイトと下関市の観光ガイドブックは、拝殿を毛利元就の寄進としている。楼門は明治34年(1901年)、唐門は明治34年頃の建築で、透塀は明治42年(1909年)の本殿修理の際に設けられた。楼門と唐門及び透塀は、平成29年(2017年)10月27日に同時に登録された。

山口県によれば、境内には室町時代に大内弘世が寄進した楼門があったが、明治3年(1870年)に取り壊された。現在の楼門は、それを再興する形で建てられたものである。中世の本殿と拝殿の前後を明治の門と塀が固める配置は、こうした経緯から生まれた。

建造物のほかに、銅鐘や金銅牡丹唐草透唐鞍などの重要文化財も伝わり、宝物館で収蔵・展示されている(山口県の観光サイト)。

参拝とアクセス

境内は参拝できる。宝物館の見学は午前9時から午後4時までで、見学料は大人300円、小人150円。宝物館は年末年始、5月の第3日曜日、9月23日、12月8日から15日が休館となる(山口県の観光サイト)。12月の休みは神社の神事の期間にあたるので、この時期に訪ねる場合は事前に神社(電話083-256-2656)へ確かめたい。

JR新下関駅からバスで約5分、「一の宮」で降りて徒歩5分。車では中国自動車道の下関インターチェンジから約10分である(山口県の観光サイト)。山口県観光連盟の案内には駐車場ありと記され、大型バスの駐車場はないとされている。

2026年10月から12月の山口デスティネーションキャンペーンの期間には、通常は立ち入れない本殿のまわりから神職の解説つきで本殿を見る特別拝観が組まれている。内容は本殿のページにまとめた。

参考文献

住吉神社本殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3199
住吉神社拝殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3200
住吉神社唐門及び透塀(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012046
住吉神社楼門(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012045
住吉神社楼門(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=110212
長門國一宮住吉神社(山口県観光サイト おいでませ山口へ)
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_10469.html
下関が誇る国宝 住吉神社本殿の特別拝観(山口県観光サイト おいでませ山口へ)
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_19402.html
住吉神社(下関観光ガイドブック 海峡出会い旅 WEB版)
https://shimonoseki-kgb.jp/spot/%E4%BD%8F%E5%90%89%E7%A5%9E%E7%A4%BE/

最終更新日: 2026.10.03

基本情報

名称長門国一宮住吉神社
所在地山口県下関市一の宮住吉1-11-1
所有者宗教法人住吉神社
指定国宝 1件・重要文化財 1件・登録有形文化財 2件
座標33.99958, 130.95656