総門の内側、石段の上の堂

身延山久遠寺発軫閣は、山梨県南巨摩郡身延町身延の身延山久遠寺で、総門の内側で参道に直交する石段の上に建つ元文4年(1739年)の堂で、令和2年(2020年)8月17日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ほっちんかく」である。

文化庁の記録では木造平屋建、銅板葺、建築面積104平方メートルで、昭和55年(1980年)に改修を受けた。登録された27棟のうちもっとも古く、文化庁は山中の境内の入口に建つ堂と位置づけている。

飛天の天井と龍の格間

屋根は入母屋造の妻入で、正面に向拝を付ける。この主体部の前面の左右には張出しを設けている。

内部は畳敷の内陣・外陣と、左右の脇間からなる。内陣の鏡天井(格子を組まない平らな板天井)には飛天を描き、外陣の格天井では格間に龍を陽刻する。文化庁は、こうした豊かな装飾をこの堂の特色に挙げている。

見どころと見学

身延山久遠寺発軫閣へは、参道から直角に折れて石段を上がる。石段の下に立つと、妻を正面に向けた入母屋屋根と向拝、左右の張出しからなる構えがよくわかる。

飛天や龍は堂内の装飾で、内部を一般に公開しているという案内は公式サイトに見当たらない。久遠寺では堂内の撮影は原則として禁止で、屋外は自由に撮影できる。参拝時間と境内への行き方は身延山久遠寺のページにまとめてある。

Q&A

Q身延山久遠寺発軫閣の読み方は。
A「みのぶさんくおんじほっちんかく」と読みます。
Q身延山久遠寺発軫閣はどこにありますか。
A総門の内側で、参道に直交する石段の上に建っています。
Q身延山久遠寺発軫閣はいつ建てられましたか。
A元文4年(1739年)の建築で、昭和55年(1980年)に改修されています。
Q身延山久遠寺発軫閣の内部にはどんな装飾がありますか。
A内陣の鏡天井に飛天が描かれ、外陣の格天井の格間には龍が陽刻されています。
Q身延山久遠寺発軫閣はいつ登録有形文化財になりましたか。
A令和2年(2020年)8月17日に登録されました。

基本データ

名称身延山久遠寺発軫閣(みのぶさんくおんじほっちんかく)
所在地山梨県南巨摩郡身延町身延4007
指定区分国登録有形文化財(建造物) 登録番号19-0155
指定年令和2年(2020年)8月17日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積104平方メートル
所有者宗教法人身延山久遠寺
公開状況外観見学可(境内拝観無料・内部公開の案内なし)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 身延山久遠寺発軫閣
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013392
身延山久遠寺 公式サイト — 境内案内
https://www.kuonji.jp/precincts/
身延山久遠寺 公式サイト — よくある質問
https://www.kuonji.jp/faq/

最終更新日: 2026.10.01