山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペルとは

山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペルは、山梨県甲府市愛宕町にある、昭和24年(1949年)に建てられたミッションスクールの講堂で、令和4年(2022年)10月31日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「やまなしえいわちゅうがっこう・こうとうがっこうこうどうぐりんばんく・ちゃぺる」。設計は塩川旭(文化庁)。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造及び木造3階建、スレート葺、建築面積379平方メートルで、昭和40年(1965年)頃と平成17年(2005年)に改修された。登録番号は19-0166、所有者は学校法人山梨英和学院である。

戦後復興の象徴となった講堂

山梨英和中学校・高等学校の沿革によれば、同校は明治22年(1889年)、カナダ・メソジスト教会から派遣された宣教師の協力で「山梨英和女学校」として開校し、明治39年(1906年)に愛宕山の現在地に移った。昭和20年(1945年)の甲府空襲で校舎を焼失し、昭和24年に校舎第2期工事を終えて、このチャペル(旧講堂)が完成した。

名称は、生徒に慕われたカナダ人宣教師グリンバンク校長の名を冠する。同校によれば、グリンバンクは昭和3年(1928年)に標準制服を定め、地域の若者にも英語を教え、昭和32年(1957年)に甲府市の名誉市民となった。

登録有形文化財としての価値

山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペルは「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、甲斐の山なみを背にするミッションスクールのチャペルとし、講堂の洗練された吹抜を評価している。

見どころ

文化庁によれば、1階は鉄筋コンクリート造の煉瓦貼、2・3階の講堂は木造モルタル仕上で、屋根はT字形の切妻造、スレート葺とする。講堂はキングポスト・トラスの合掌材を勾配天井に巧みに隠し、洗練された吹抜としている。

同校は、船底を思わせる天井や、錨(いかり)の形をモチーフにした照明を特徴に挙げる。平成2年(1990年)には創立100周年を記念してパイプオルガンが設置され、今も礼拝や式典に使われている(山梨英和中学校・高等学校)。

見学について

山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペルは現役の学校施設で、礼拝や式典に使われている。同校では来校者は事務所入口で受付を行い、来校者プレートを着用する。一般向けの公開日は確認できないため、見学を希望する場合は学校に問い合わせたい。

所在地は甲府市愛宕町112で、JR甲府駅北口から徒歩8分(山梨英和中学校・高等学校)。

Q&A

Qグリンバンク・チャペルはいつ建てられましたか?
A昭和24年(1949年)です(文化庁、山梨英和中学校・高等学校)。
Qグリンバンク・チャペルを設計したのは誰ですか?
A塩川旭です(文化庁)。
Q建物の構造は?
A1階が鉄筋コンクリート造煉瓦貼、2・3階の講堂が木造モルタル仕上で、屋根はT字形の切妻造です(文化庁)。
Q名前の由来は?
A生徒に慕われたカナダ人宣教師グリンバンク校長の名を冠しています(山梨英和中学校・高等学校)。
Qグリンバンク・チャペルが登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和4年(2022年)10月31日です。

基本情報

名称山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペル(やまなしえいわちゅうがっこう・こうとうがっこうこうどうぐりんばんく・ちゃぺる)
所在地山梨県甲府市愛宕町112
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和4年(2022年)10月31日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造及び木造3階建、スレート葺、建築面積379平方メートル
所有者学校法人山梨英和学院
公開状況学校施設のため見学は学校に要問い合わせ

参考文献

山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペル(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00014358
山梨英和の歴史・校歌(山梨英和中学校・高等学校)
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/jsh/about/history
設備・施設(山梨英和中学校・高等学校)
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/jsh/about/campus
「グリンバンク・チャペル」が紹介されました(山梨英和中学校・高等学校)
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/jsh/blog_education/103054
アクセス(山梨英和中学校・高等学校)
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/jsh/about/access

最終更新日: 2026.10.11