蓮教寺山門及び脇塀
蓮教寺で参拝者を迎える山門は、本堂正面の参道に建つ。二本の主柱を前後四本の控柱が支える四脚門である。真宗高田派の蓮教寺は元和年間(一六一五〜一六二四)に現在の寺号となり、正徳六年(一七一六)にこの丘へ移った。
山門が建立されたのは文化九年(一八一二)。切妻造、本瓦葺で、両脇には真壁漆喰塗の脇塀が矩折れに続き、内側の境内を区切る。塀の総延長は約二十三メートルに及ぶ。
彫刻が評価された登録有形文化財
山門と脇塀は平成二十九年(二〇一七)五月二日、丘の歴史的景観に寄与するものとして登録された。簡素さが評価された近くの庫裏に対し、山門の見どころは装飾にある。
主柱は丸柱、控柱は几帳面取の角柱。妻面は笈形付きの大瓶束が棟木を受ける。軸部の木は太く重厚で、随所に意匠を凝らした彫刻が施され、里の寺には珍しい華やかさを添える。区分は登録有形文化財である。
見どころ
ここは参拝者が日常の道から寺域へと入る境目であり、建てた人々はその境目を一つの見せ場とした。門をくぐる前に立ち止まり、妻の大瓶束と笈形、梁の木鼻の彫り、古材の詰んだ木目を見上げたい。
木々を背にした白い脇塀が、本堂へと上る道筋を縁取る。彫刻は朝の低い光で影を含み、浮き彫りがくっきりと見える。
Q&A
- 四脚門とは何ですか。
- 二本の主柱を、前後二本ずつ計四本の控柱で支える門です。寺社に用いられる格式ある門形式です。
- いつ建てられましたか。
- 文化九年(一八一二)、寺の書院と同じ年の建立です。山門と脇塀は平成十二年(二〇〇〇)に改修されています。
- 脇塀の長さはどれくらいですか。
- 真壁漆喰塗の脇塀は総延長約二十三メートル。門から矩折れに折れて参道に沿います。門の間口は約三・七メートルです。
- どこに注目すればよいですか。
- 彫刻の施された妻面、大瓶束、太く面取りされた軸部です。近くの簡素な庫裏との対比が、入口と日常の建物の性格の違いを見せます。
基本情報
| 名称 | 蓮教寺山門及び脇塀(れんきょうじさんもんおよびわきべい) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市名東区高針四丁目864 |
| 寺院 | 蓮教寺(真宗高田派・法雲山) |
| 区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 登録年月日 | 平成二十九年(二〇一七)五月二日 |
| 員数 | 一棟 |
| 構造 | 山門 木造、瓦葺、間口3.7m/脇塀 木造、瓦葺、総延長23m |
| 年代 | 文化九年(一八一二)/平成十二年改修 |
| 所有者 | 宗教法人蓮教寺 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 蓮教寺山門及び脇塀(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011512
- 蓮教寺 (名古屋市) - Wikipedia
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E6%95%99%E5%AF%BA_(%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B8%82)
- 高針の丘にある蓮教寺(まちなみデザイン賞)名古屋市公式ウェブサイト
- https://www.city.nagoya.jp/kankou/kankouinfo/1013766/1034139/1034446/1013922.html
最終更新日: 2026.07.06