旧小坂鉱山病院記念棟とは

旧小坂鉱山病院記念棟は、秋田県鹿角郡小坂町にある明治41年(1908年)建築の旧小坂鉱山病院の霊安施設で、平成15年(2003年)7月1日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された(文化庁)。

文化庁の記録では木造平屋建、銅板葺で、建築面積は20平方メートルの小さな建物である。登録番号は05-0093。所在地は小坂鉱山字古舘48-2で、小坂鉱山事務所と同じ地番にある。

焼け残った病院の1棟

小坂町によれば、小坂鉱山病院は県内一の総合病院として創建され、当時の外観は小坂鉱山事務所に劣らない優雅さだったといわれる。しかし病院は昭和24年(1949年)に焼失し、旧小坂鉱山病院記念棟が創建当時の姿を残す唯一の建物になった。

登録有形文化財としての価値

旧小坂鉱山病院記念棟は、西の正面の中央に出入口を開き、内部に2間四方の霊安室を取る。その北側には、踏込土間を備えた3畳敷の和室を配している(文化庁)。

出入口にはペディメントを付けたポーチを備え、上げ下げ窓のそれぞれに繊細な蛇腹の庇を付ける。文化庁は、小規模ながら瀟洒な意匠で飾られている点を評価し、「造形の規範となっているもの」として登録した。

見どころ

旧小坂鉱山病院記念棟で目を留めたいのは、正面のポーチの三角形のペディメントと、窓の上に付く蛇腹の庇である。20平方メートルほどの建物に、本館に負けない洋風の飾りを惜しまず付けているところに、鉱山が病院に注いだ力の大きさがうかがえる。

洋風の外観に対し、霊安室の北側には踏込土間と3畳の和室が続く。外から見えるのは洋風の意匠だけだが、内部は和洋の部屋を組み合わせた構成になっている(文化庁)。

旧小坂鉱山病院記念棟の見学

旧小坂鉱山病院記念棟について、内部を公開しているという公的な案内は確認できなかった。小坂町は、明治百年通りの見どころの1つとして紹介している。

外観を見る場合は、隣接する小坂鉱山事務所の開館時間に合わせて訪れると、あわせて回りやすい。町までの行き方は旧小坂鉱山のページにまとめてある。

Q&A

Q旧小坂鉱山病院記念棟はいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A明治41年(1908年)に建てられ、平成15年(2003年)7月1日に登録有形文化財になりました(文化庁)。
Q旧小坂鉱山病院記念棟は何に使われた建物ですか?
A旧小坂鉱山病院の霊安施設です。2間四方の霊安室と3畳の和室があります(文化庁)。
Q旧小坂鉱山病院の本館はどうなりましたか?
A小坂町によれば、昭和24年(1949年)に焼失し、旧小坂鉱山病院記念棟だけが創建当時の姿で残りました。
Q旧小坂鉱山病院記念棟の見どころは?
Aペディメント付きの玄関ポーチと、上げ下げ窓の上に付く繊細な蛇腹の庇です(文化庁)。
Q旧小坂鉱山病院記念棟の中は見学できますか?
A内部公開についての公的な案内は確認できませんでした。

基本情報

名称旧小坂鉱山病院記念棟(きゅうこさかこうざんびょういんきねんとう)
所在地秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字古舘48-2
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)7月1日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積20㎡
所有者小坂町
公開状況内部公開の案内なし

参考文献

旧小坂鉱山病院記念棟(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003346
アカシア香る鉱山が遺した町並み「明治百年通り」(小坂町)
https://www.town.kosaka.akita.jp/machinososhiki/kankosangyoka/kankoshokohan/3/kosakakankouspot/1661.html

最終更新日: 2026.11.08