旧小坂鉱山工作課原動室とは

旧小坂鉱山工作課原動室は、秋田県鹿角郡小坂町にある明治37年(1904年)建築の木骨煉瓦造の建物で、平成29年(2017年)10月27日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された(文化庁)。現在は小坂町赤煉瓦にぎわい館「赤煉瓦倶楽部」として、カフェに使われている(小坂町)。

文化庁の記録では、木骨煉瓦造平屋建、銅板葺で、建築面積は95平方メートルである。登録番号は05-0216で、平成26年(2014年)に移築されている。

鍛冶製罐場に動力を送った建物

文化庁によれば、旧小坂鉱山工作課原動室は、鉱山で使う機械などを製作する鍛冶製罐場に動力を供給するための施設だった。工作課は鉱山の機械設備を受け持つ部署で、原動室はその工場群の一角にあった。

一方、小坂町と運営する小坂まちづくり株式会社は、この建物を電気を送る配電所(電気室)として紹介している。いずれも鉱山の工場に力を送る役目を担った建物であることに変わりはない。

登録有形文化財としての価値

旧小坂鉱山工作課原動室は、木の骨組みに煉瓦の壁を組み合わせた木骨煉瓦造の平屋で、木造のトラスで組んだ小屋組に寄棟屋根を架け、棟には換気のための越屋根を載せる(文化庁)。小坂町は、柱など骨組みを木、壁を煉瓦とするこの工法を小坂鉱山に特徴的なものとしている。

文化庁は、鉱山の町小坂の歴史を示す遺構として、「造形の規範となっているもの」の基準で登録した。

見どころ

外から旧小坂鉱山工作課原動室を見るなら、まず屋根の棟に注目したい。寄棟屋根の頂部に一段高く載る越屋根は、工場の熱や煙を逃がすための仕掛けで、この建物がもとは工場施設だったことをよく示している。

小坂町によれば、移築にあたって壁の煉瓦の大半を再利用し、外観は明治期の雰囲気をそのまま再現した。建物は町が譲り受けて明治百年通りの国際交流広場に移したもので、康楽館と小坂鉱山事務所の中間に建つ(小坂町、小坂まちづくり株式会社)。天気のよい日には外のデッキも使える。

旧小坂鉱山工作課原動室の見学

旧小坂鉱山工作課原動室はカフェとして営業しており、利用すれば内部に入れる。運営会社によればカフェの開業は2015年で、軽食や飲み物、地元の菓子などを扱う。小坂町の案内(2021年3月更新)では営業時間は午前10時から午後4時、木曜定休で、冬期の休業もある。問い合わせ先は0186-25-8225である。

最新の営業日は事前に確かめておきたい。町までの行き方は旧小坂鉱山のページにまとめてある。

Q&A

Q旧小坂鉱山工作課原動室はいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A明治37年(1904年)に建てられ、平成29年(2017年)10月27日に登録有形文化財になりました(文化庁)。
Q旧小坂鉱山工作課原動室は何に使われた建物ですか?
A文化庁によれば、機械を製作する鍛冶製罐場に動力を供給する施設でした。町は電気を送る配電所として紹介しています。
Q旧小坂鉱山工作課原動室の中に入れますか?
Aカフェ「赤煉瓦倶楽部」として営業しているので、利用すれば入れます。町の案内では午前10時から午後4時、木曜定休です。
Q旧小坂鉱山工作課原動室の「木骨煉瓦造」とは何ですか?
A柱などの骨組みを木、壁を煉瓦でつくる工法で、小坂町は小坂鉱山に特徴的なものとしています。
Q旧小坂鉱山工作課原動室はもとからこの場所にあったのですか?
Aいいえ。鉱山内の工場施設から平成26年(2014年)に明治百年通りへ移築されました(文化庁)。

基本情報

名称旧小坂鉱山工作課原動室(きゅうこさかこうざんこうさくかげんどうしつ)
所在地秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字古館34-5
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)10月27日登録
員数1棟
寸法木骨煉瓦造平屋建、銅板葺、建築面積95㎡
所有者小坂町
公開状況カフェとして営業

参考文献

旧小坂鉱山工作課原動室(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011850
赤煉瓦倶楽部(小坂まちづくり株式会社)
https://kosaka-mco.com/pages/235/
アカシア香る鉱山が遺した町並み「明治百年通り」(小坂町)
https://www.town.kosaka.akita.jp/machinososhiki/kankosangyoka/kankoshokohan/3/kosakakankouspot/1661.html

最終更新日: 2026.11.08