稲荷神社の社殿に添う小さな水屋

茂木本家住宅稲荷神社水屋は、千葉県野田市野田の醤油醸造家・茂木七左衞門家の屋敷神である稲荷神社に付属する木造の水屋で、文化5年(1808年)に建てられ、平成22年(2010年)1月15日に国の登録有形文化財に登録された。水屋は、参拝の前に手と口を清める水盤を覆う建物で、神社の手水舎にあたる。

稲荷神社の社殿の東南に、棟を南北に通して建つ。柱間は桁行・梁間とも一間、面積は2.0平方メートルという小さな建物で、屋根は切妻造の銅板葺とする。社殿と同じ年の建築で、2件は13件のうち最も古い。

狐の嫁入りを刻んだ彫刻

柱は角を几帳面取りにした方柱で、上へ行くほど内側へ傾ける内転びに立てる。柱の頭を頭貫と台輪で固め、柱の上に三斗組を載せる。軒は垂木を二段に密に並べる二軒繁垂木である。

小さな建物に、彫刻が集中している。頭貫の端の木鼻は唐獅子、柱間の中備と破風の懸魚は神狐の彫刻で、西面には「狐の嫁入り」を題材にした彫刻を配している。

社殿は漆喰の鏝絵で狐を表し、茂木本家住宅稲荷神社水屋は木彫で狐を表す。稲荷神の使いである狐が、左官と大工という異なる職人の技で繰り返し表されている。

見学について

茂木本家住宅稲荷神社水屋は個人の屋敷の中の稲荷神社にあり、一般の参拝や公開についての案内は見当たらない。社殿を囲む煉瓦塀の内側にあり、道路から彫刻を見ることはできない。

住まいであることを考え、門や塀の隙間から内部を撮影することは控えたい。屋敷への行き方は茂木本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q茂木本家住宅稲荷神社水屋は見学できますか。
A見学はできません。個人の屋敷の中の稲荷神社にあり、公開や参拝の案内は見当たりません。
Q茂木本家住宅稲荷神社水屋とはどのような建物ですか。
A参拝の前に手と口を清める水盤を覆う建物で、神社の手水舎にあたります。
Q茂木本家住宅稲荷神社水屋はいつ建てられたのですか。
A文化5年(1808年)です。稲荷神社の社殿と同じ年で、13件のうち最も古い建物です。
Q茂木本家住宅稲荷神社水屋の彫刻には何が表されていますか。
A木鼻に唐獅子、中備と懸魚に神狐を彫り、西面には狐の嫁入りを題材にした彫刻があります。
Q茂木本家住宅稲荷神社水屋の大きさと造りは。
A桁行・梁間とも一間、面積2.0平方メートルの木造で、切妻造の銅板葺です。内転びの方柱に三斗組を載せ、軒は二軒繁垂木です。

基本データ

名称茂木本家住宅稲荷神社水屋(もぎほんけじゅうたくいなりじんじゃみずや)
所在地千葉県野田市野田字東下町242-10
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号12-0137 登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1基
寸法木造、銅板葺、面積2.0平方メートル、桁行一間・梁間一間
所有者個人
公開状況非公開(個人の屋敷神。公開・参拝の案内なし)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)茂木本家住宅稲荷神社水屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007968
千葉県 茂木本家住宅主屋ほか
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/q111-021.html
野田市 茂木本家住宅(もぎほんけじゅうたく)
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000585/1000591.html

最終更新日: 2026.09.26