屋敷の西北の隅に祀られた屋敷神

茂木本家住宅稲荷神社は、千葉県野田市野田の醤油醸造家・茂木七左衞門家の屋敷の西北の隅に祀られた屋敷神の社殿で、文化5年(1808年)に建てられ、平成22年(2010年)1月15日に国の登録有形文化財に登録された。付属する水屋と並んで、登録された13件のうち最も古い。

敷地の西北の隅を区切った一郭に建ち、稲荷神を祀る。一郭の北面から東面にかけては道路に沿って煉瓦塀が立ち、社殿を囲んでいる。所在地の地番も屋敷のほかの建物とは異なり、野田字東下町242-10である。

主屋をはじめ屋敷の大半は大正15年(1926年)に建てられた。茂木本家住宅稲荷神社はそれより118年早い江戸時代の建物で、屋敷が建て替えられたあとも社殿は受け継がれた。

土蔵造の社殿と鏝絵

社殿は桁行2.7メートル、梁間2.1メートル、建築面積5.8平方メートルの小さな土蔵造である。屋根は切妻造の桟瓦葺で、妻側に入口を設ける妻入とする。

外壁は漆喰で仕上げ、正面には宝珠と神狐(稲荷神の使いの狐)などを鏝絵で表している。文化庁の解説は、その細工を丁寧なものと評価している。

内部は板敷で、竿縁天井を張る。奥寄りに壇を設け、三間社流造の厨子を安置する。土蔵造の社殿の中に、社の形をした厨子を納める構えである。

見学について

茂木本家住宅稲荷神社は個人の屋敷の中に祀られた屋敷神で、一般の参拝や境内の公開についての案内は見当たらない。道路から見えるのは社殿を囲む煉瓦塀で、社殿そのものが塀越しにどこまで見えるかは確認できていない。

住まいであることを考え、門や塀の隙間から内部を撮影することは控えたい。屋敷への行き方は茂木本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q茂木本家住宅稲荷神社は参拝できますか。
A一般の参拝や公開の案内は見当たりません。個人の屋敷の中に祀られた屋敷神で、道路から見えるのは周りを囲む煉瓦塀です。
Q茂木本家住宅稲荷神社はいつ建てられたのですか。
A文化5年(1808年)です。大正15年(1926年)に建った主屋より118年早く、水屋とともに13件のうち最も古い建物です。
Q茂木本家住宅稲荷神社の社殿はどのような造りですか。
A桁行2.7メートル、梁間2.1メートルの土蔵造で、切妻造妻入の桟瓦葺です。内部に三間社流造の厨子を安置しています。
Q茂木本家住宅稲荷神社の正面の飾りは何ですか。
A漆喰の壁に、宝珠や神狐などを鏝絵で表しています。
Q茂木本家住宅稲荷神社は屋敷のどこにありますか。
A敷地の西北の隅を区切った一郭にあります。一郭の北面から東面にかけて煉瓦塀が道路沿いに立っています。

基本データ

名称茂木本家住宅稲荷神社(もぎほんけじゅうたくいなりじんじゃ)
所在地千葉県野田市野田字東下町242-10
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号12-0136 登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1棟
寸法土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積5.8平方メートル、桁行2.7メートル、梁間2.1メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の屋敷神。公開・参拝の案内なし)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)茂木本家住宅稲荷神社
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007967
千葉県 茂木本家住宅主屋ほか
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/q111-021.html
野田市 茂木本家住宅(もぎほんけじゅうたく)
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000585/1000591.html

最終更新日: 2026.09.26