屋敷の北と東を囲む96メートルの塀

茂木本家住宅板塀は、千葉県野田市野田の醤油醸造家・茂木七左衞門家の屋敷の北と東を囲む延長96メートルの木造の塀で、大正15年(1926年)に築かれ、平成22年(2010年)1月15日に国の登録有形文化財に登録された。

塀は旧漬物倉の東端から始まり、道路に沿って敷地の北面と東面を区切る。登録された13件のなかで最も長い工作物で、文化庁のデータベースは員数を1基と数えている。

平成16年(2004年)に改修を受けている。

柿渋を塗った竪板と小さな屋根

構造は、1.2メートルおきに角柱を立て、足元の地覆と上部の内法長押で柱どうしをつなぎ、そこに竪板を張るものである。

上部は腕木で軒桁を持ち出し、垂木をまばらに並べて桟瓦葺の小さな屋根を載せる。板には柿渋を塗っている。野田市は、柿渋を防腐塗料として用いた塀として紹介している。

稲荷神社の一郭を囲むのは煉瓦塀である。文化庁の解説は、その煉瓦塀が板塀とは対照的な重厚な景観を生むと記しており、木の板塀と煉瓦の壁が同じ屋敷の外周に並ぶ。

見学について

茂木本家住宅板塀は道路沿いに建つため、塀の外側は北と東の道路から見ることができる。野田市郷土博物館の散策地図も、柿渋が塗られた板塀を外から見られるものとして紹介している。塀の内側の敷地には入れない。

住まいを囲む塀であることを考え、塀の隙間から内部を撮影することは控えたい。屋敷への行き方は茂木本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q茂木本家住宅板塀は見られますか。
A道路沿いに建っているので、塀の外側は北と東の道路から見られます。敷地の中には入れません。
Q茂木本家住宅板塀の長さは。
A延長96メートルです。柱は1.2メートルおきに立っています。
Q茂木本家住宅板塀はいつ造られたのですか。
A大正15年(1926年)です。平成16年(2004年)に改修を受けています。
Q茂木本家住宅板塀に塗られているものは何ですか。
A柿渋です。野田市は、柿渋を防腐塗料として用いた塀として紹介しています。
Q茂木本家住宅板塀はどのような構造ですか。
A角柱を地覆と内法長押でつなぎ、竪板を張ります。腕木で軒桁を持ち出し、疎らな垂木に桟瓦を葺いた小屋根を載せています。

基本データ

名称茂木本家住宅板塀(もぎほんけじゅうたくいたべい)
所在地千葉県野田市野田字東下町242-15他
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号12-0134 登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1基
寸法木造、瓦葺、延長96メートル、柱間1.2メートル
所有者個人
公開状況敷地内は非公開(塀の外側は北と東の道路から見られる)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)茂木本家住宅板塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007965
千葉県 茂木本家住宅主屋ほか
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/q111-021.html
野田市 茂木本家住宅(もぎほんけじゅうたく)
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000585/1000591.html
野田市郷土博物館 散策地図(野田市下町周辺)
https://noda-muse.jp/sys22/wp-content/uploads/2022/02/map_2022_p14-15.pdf

最終更新日: 2026.09.26