明通寺本堂とは

明通寺本堂は、福井県小浜市門前にある正嘉2年(1258年)の鎌倉時代の巧妙な構造の本堂で、昭和28年(1953年)11月14日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「みょうつうじほんどう」。

明通寺本堂
明通寺本堂Mobnoboka / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、桁行五間・梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺。指定番号は00143である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治34年(1901年)3月27日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

坂上田村麻呂の創建と伝える寺の本堂

応安7年(1374年)の奥書がある寺蔵の縁起(写)によれば、明通寺は大同元年(806年)に坂上田村麻呂が創建した(文化庁)。本堂は正嘉2年(1258年)に棟上を行い、7年目の文永2年(1265年)に供養をとげたという。

桁行五間・梁間六間で、実長ではほぼ正方形の堂である(文化庁)。梁間中央の柱筋の格子戸で前後に分け、前を外陣、後ろを内陣とする。外陣では側廻り1間通りの床を低くしており、これは類例の少ない手法である。内陣では来迎柱を少し後ろに下げて仏前を広くとり、巧妙な手法として注目される。

国宝としての価値

文化庁は、若狭地方は古くから京都との交渉が深く、建築にも優れたものが多く残るなかで、明通寺の本堂と三重塔はその代表作で、地方にありながら様式のくずれがなく、中央のものに劣らない優品としている。

珍しい板蟇股

組物は和様の出組で、中備には外部正面に蟇股、ほかは間斗束を入れるが、側廻りの内部では組物の上部に板蟇股を挿し入れるなど、珍しい構造法が見られる(文化庁)。向拝や妻飾などに後世の改造があるが、そのほかは鎌倉時代の様式を示す。

見どころ

外陣の側廻り1間通りの床を低くした手法と、内陣の来迎柱を後ろに下げて仏前を広くとった工夫が見どころである(文化庁)。

見学について

明通寺が所有する(文化庁)。拝観について、公的な案内は確認できなかった。本堂と三重塔は明通寺のページにまとめている。

Q&A

Q明通寺本堂はいつ建てられましたか?
A正嘉2年(1258年)に棟上を行い、文永2年(1265年)に供養したといいます(文化庁)。
Q明通寺を創建したのは?
A坂上田村麻呂と伝えます(文化庁)。
Q巧妙な点は?
A内陣の来迎柱を後ろに下げて仏前を広くとった点です(文化庁)。
Q珍しい構造は?
A側廻りの内部で組物の上部に板蟇股を挿し入れる点です(文化庁)。
Q明通寺本堂が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。

基本情報

名称明通寺本堂(みょうつうじほんどう)
所在地福井県小浜市門前
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和28年(1953年)11月14日国宝指定
員数1棟
寸法桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺
所有者明通寺
公開状況拝観の公的な案内なし

参考文献

明通寺本堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/820

最終更新日: 2026.10.24