行永家住宅とは

行永家住宅は、京都府舞鶴市字小倉にある文政8年(1825年)建築の庄屋の住宅で、主屋が昭和50年(1975年)6月23日に国の重要文化財に指定された。読みは「ゆきながけじゅうたく」。小倉川の谷筋に集落が散在する舞鶴市東部の小倉地区にある(文化庁)。

文化庁の記録では、主屋は桁行18.0メートル、梁間9.9メートル、一部二階、入母屋造、四面庇付き、西面一部葺きおろし、桟瓦葺。主屋を囲んで道具蔵、新蔵、味噌蔵、米蔵、木屋などが建ち並び、このうち道具蔵(江戸後期)と新蔵(江戸末期)、宅地もあわせて重要文化財になっている(文化庁)。

小倉村の庄屋の家

文化庁の解説によれば、行永家は江戸前期からこの地に定住したと考えられ、天明年間(1781〜1789年)ごろから代々小倉村の庄屋を務めた。

道具蔵と新蔵は土蔵造の2階建で、主屋とほぼ同じ時期のものである。味噌蔵、米蔵、木屋はいずれも明治期の建物で、宅地は土蔵群などの附属施設と一体となって屋敷の構えをよく伝えている(文化庁)。

重要文化財としての価値

行永家住宅の主屋は昭和50年(1975年)に重要文化財に指定された。文化庁は、丹後地方の江戸後期の民家として質がよく、平面形式の発展過程を知る上で貴重な遺構と評価している。また道具蔵と新蔵は、丹後地方の民家の屋敷構成を知る上で貴重とされる(文化庁)。

見どころ

舞鶴市によれば、垂木を土で塗り込めた防火の工夫が、実用性と美しさを兼ね備えた特徴的な意匠になっている。内部では、6本の大梁を互い違いに組み、自然の曲がり材を用いた豪壮な梁組が見どころである。

竹をすのこ状に編んでむしろを敷いた竹すのこ天井は、竈や囲炉裏の煙が通りやすい構造で、かつては天井裏に柴や薪を上げて煙で乾燥させていた。竈には煙突がなく、煙はすのこ天井を抜けて煙抜きから出ていく。この煙が柱や屋根をカビや虫食いから守っているという(舞鶴市)。

見学について

舞鶴市によれば、行永家住宅は秋などに一般公開が行われている。公開日は舞鶴市の案内で確かめたい。所在地は舞鶴市字小倉831番地、問い合わせは舞鶴市生涯学習部歴史文化まちづくり課(電話0773-66-1063)。

Q&A

Q行永家住宅の主屋はいつ建てられましたか?
A文政8年(1825年)です(文化庁)。
Q行永家はどんな家でしたか?
A天明年間ごろから代々小倉村の庄屋を務めた家です(文化庁)。
Q行永家住宅の主屋はなぜ重要文化財なのですか?
A丹後地方の江戸後期の民家として質がよく、平面形式の発展過程を知る上で貴重な遺構だからです(文化庁)。
Q行永家住宅の見どころは?
A土で塗り込めた垂木、6本の大梁を互い違いに組んだ梁組、竹すのこ天井です(舞鶴市)。
Q行永家住宅は見学できますか?
A秋などに一般公開が行われています(舞鶴市)。

基本情報

名称行永家住宅主屋(ゆきながけじゅうたく)
所在地京都府舞鶴市字小倉831番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和50年(1975年)6月23日指定
員数1棟(主屋)
寸法桁行18.0メートル、梁間9.9メートル、一部二階、入母屋造、四面庇付、西面一部葺きおろし、桟瓦葺
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況一般公開日に見学可

参考文献

行永家住宅(京都府舞鶴市小倉)主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3785
重要文化財(国指定)行永家住宅の秋季一般公開(舞鶴市)
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kyouiku/0000003481.html

最終更新日: 2026.10.07

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