寒北斗酒造仕込蔵とは

寒北斗酒造仕込蔵は、福岡県嘉麻市大隈町にある昭和9年(1934年)の仕込蔵(酒を仕込む蔵)で、平成27年(2015年)8月4日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「かんほくとしゅぞうしこみぐら」。

文化庁の記録では、建築は昭和9年(1934年)、土蔵造平屋建・瓦葺で、建築面積は272平方メートルとされる。登録番号は40-0136である。

寒北斗酒造の3棟のうちもっとも新しく、敷地の南東隅に建つ。仕込蔵は、蒸した米と麹、水を合わせた醪を発酵させる、酒造りの中心となる蔵である。

街路に向けた外壁の表情

寒北斗酒造仕込蔵は、桁行20メートル、梁間14メートルの大きな蔵である。屋根は切妻造の桟瓦葺で、敷地の南東隅に建つ(文化庁)。

外壁は漆喰塗で、腰には竪板を張る。窓は互い違いの千鳥に配され、文化庁はこれが外観に表情を生んでいると記す。窓を一列に揃えないことで、大きな壁面が単調にならない。

通りに面した位置にあるため、この壁面は街並みの一部として目に入る。文化庁も街路の景観への寄与を挙げている。

登録有形文化財としての価値

寒北斗酒造仕込蔵は、平成27年(2015年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、近代的な発展を示す酒蔵であること、街路の景観にも寄与していることを評価している。

幕末の安政の蔵と並べると、同じ酒造所が昭和初期にどれほど蔵の規模を広げたかがわかる。建築面積は安政の蔵の199平方メートルに対して272平方メートル、梁間は7メートルから14メートルへと倍になった。

キングポストトラスの大空間

寒北斗酒造仕込蔵の小屋組にはキングポストトラスが使われている。中央の束と斜めの材で三角形を組んで梁間14メートルを渡し、内部に柱のない大きな空間をつくった(文化庁)。

柱のない広い床は、仕込みの容器を並べる場として扱いやすい。外は土蔵造の漆喰壁、内は洋式のトラスという組み合わせに、文化庁のいう近代的な発展が表れている。

見学のしかた

寒北斗酒造仕込蔵は敷地の南東隅にあり、通りから漆喰の外壁と千鳥に並ぶ窓を見ることができる。内部を公開する日の案内はなく、福岡県観光連盟の案内では蔵見学も休止中とされている。

現在の使い方について公式の案内はない。撮影や敷地への立ち入りは、事前に蔵元へ問い合わせたい。

Q&A

Q寒北斗酒造仕込蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では昭和9年(1934年)の建築です。
Q寒北斗酒造仕込蔵の大きさは?
A桁行20メートル、梁間14メートルの土蔵造平屋建で、建築面積は272平方メートルです(文化庁)。
Q寒北斗酒造仕込蔵の見どころは何ですか?
A漆喰塗に竪板張りの腰を組み合わせた外壁と、千鳥に配された窓です。内部はキングポストトラスで柱のない大空間をつくっています。
Q寒北斗酒造仕込蔵は通りから見えますか?
A敷地の南東隅にあり、外壁は通りから見られます。内部の公開案内はなく、蔵見学も休止中です。
Q寒北斗酒造仕込蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成27年(2015年)8月4日です(文化庁)。

基本情報

名称寒北斗酒造仕込蔵(かんほくとしゅぞうしこみぐら)
所在地福岡県嘉麻市大隈町字入地1036-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成27年(2015年)8月4日登録
員数1棟
寸法土蔵造平屋建、瓦葺、桁行20メートル、梁間14メートル、建築面積272平方メートル
所有者寒北斗酒造株式会社
公開状況内部の公開案内なし。外観は通りから見られる

参考文献

寒北斗酒造仕込蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010707
寒北斗酒造仕込蔵(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/237561
寒北斗酒造安政の蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010706
寒北斗酒造(クロスロードふくおか 福岡県観光連盟)
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/10941

最終更新日: 2026.10.29