恵隆寺観音堂とは:立木観音を祀る茅葺の大堂

恵隆寺観音堂(えりゅうじかんのんどう)は、福島県河沼郡会津坂下町塔寺にある鎌倉時代後期の仏堂で、明治37年(1904年)2月18日に当時の制度で指定され、現在は重要文化財となっている。

文化庁の記録では、桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、向拝一間、茅葺で、所有者は恵隆寺である。

会津坂下町によると、観音堂には本尊の木造千手観音立像が祀られ、「塔寺の立木観音」の名で親しまれている。恵隆寺は会津三十三観音の31番札所である。

恵隆寺観音堂の歩み

恵隆寺の略年表によると、寺は建久元年(1190年)に現在地に移り、このとき現在の観音堂が建てられたと伝える。文化庁はこの観音堂を鎌倉時代後期の建物としており、寺伝の年代とは異なる。

同じ略年表は、観音堂が明治37年(1904年)に当時の制度で指定を受け、昭和25年(1950年)に本尊とともに重要文化財となったと記している。

恵隆寺観音堂の見どころ:大像を納める堂内

会津坂下町によると、本尊の千手観音立像は鎌倉時代初期の作とみられる一木造の大像で、像高7.42メートル、総高8.5メートルある。本尊は別に重要文化財に指定されている。堂内では二十八部衆と風神・雷神を従えた姿が壮観である。

恵隆寺によると、二十八部衆は身の丈2メートル弱の大きさで揃っている。観音堂には、抱きついて祈れば願いがかなうと伝える「抱きつき柱」があり、恵隆寺は「会津ころり三観音」の一つとして信仰を集めている。

茅葺の大きな寄棟屋根と、正面に付く一間の向拝が、観音堂の外観を形づくっている。

恵隆寺観音堂の見学方法

会津坂下町によると、拝観時間は午前9時から午後4時、拝観料は300円。御開帳は8月17日と18日の午前10時と午後2時(約1時間)に行われる。

問い合わせは金塔山恵隆寺(0242-83-3171)へ。

Q&A

Q恵隆寺観音堂はいつ建てられたのですか?
A文化庁は鎌倉時代後期の建物としています。寺伝では建久元年(1190年)の建立とされます。
Q恵隆寺観音堂の建物の形式は?
A桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、向拝一間、茅葺です。
Q恵隆寺観音堂の本尊は?
A像高7.42メートルの木造千手観音立像で、「塔寺の立木観音」と呼ばれています。
Q恵隆寺の拝観時間と料金は?
A午前9時から午後4時で、拝観料は300円です。
Q恵隆寺観音堂の読み方は?
A「えりゅうじかんのんどう」と読みます。

基本情報

名称恵隆寺観音堂(えりゅうじかんのんどう)
所在地福島県河沼郡会津坂下町大字塔寺字松原
指定区分重要文化財(建造物)
指定年明治37年(1904年)2月18日指定
員数1棟
寸法桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、向拝一間、茅葺
所有者恵隆寺
公開状況拝観可。午前9時から午後4時、300円

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「恵隆寺観音堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/219
文化遺産オンライン「恵隆寺観音堂」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/199149
会津坂下町「木造千手観音立像」
https://www.town.aizubange.fukushima.jp/soshiki/30/292.html
恵隆寺「仏像・歴史」
https://tachikikannon.jp/assets-and-history/

最終更新日: 2026.09.28