清水屋原家住宅とは

清水屋原家住宅は、岐阜県中津川市馬籠の中山道馬籠宿にある原家の屋敷で、明治後期(1898〜1912年)に建てられた主屋と土蔵の2件が、平成25年(2013年)3月29日に国の登録有形文化財に登録された(文化庁)。読みは「しみずやはらけじゅうたく」。

馬籠観光協会によれば、清水屋の屋号をもつ原家は代々馬籠宿の宿役人を務めた家で、本陣の島崎家と親交が深かった。島崎藤村の作品『嵐』に出てくる「森さん」は、この家の原一平のことである。

屋敷の2件

主屋は宿場の南西の端に建つ間口13.9メートルの木造2階建で、正面にミセと出格子を構え、内部は豪壮な梁組を見せる板間を中心に座敷を配する大型の町家である。昭和45年(1970年)に改修を受けている(文化庁)。

土蔵は主屋の後方に接続し、中庭に面して建つ土蔵造2階建の蔵で、外壁は漆喰塗り、腰を簓子下見板張とする(文化庁)。

登録番号は主屋が21-0205、土蔵が21-0206で、登録の基準はいずれも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である(文化庁)。街道に面した大きな町家と、その奥の中庭に構えた蔵という、宿場の旧家の屋敷の組み立てが2件そろって残る。各棟の構造や見どころは、それぞれのページで扱っている。

清水屋資料館

馬籠観光協会によれば、清水屋の2階は清水屋資料館として公開されている。藤村の書簡や掛軸、写真をはじめ、宿場として栄えた江戸時代からの文書や書画、九谷・伊万里・唐津の陶磁器、輪島の漆器など、宿場の暮らしを伝える品々が並ぶ。

格子の前に木の柵と大きな木製の看板が立ち、手前を石の水路が流れる
「清水屋資料館」の看板を掲げた清水屋原家住宅主屋の店先そらみみ / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

開館は午前8時から午後5時(12月〜3月は午前8時30分から午後4時30分)、入館料は大人300円、学生100円で、休館日は不定である(馬籠観光協会、2026年10月確認)。館内の撮影の可否は公的な案内で確認できなかった。

馬籠宿への行き方

馬籠宿は中山道の43番目の宿場で、街道の両側に家並みが続く石畳の坂は約600メートルある(馬籠観光協会)。急な坂もあるため歩きやすい靴が勧められており、石畳のためバリアフリーには対応していない。

JR中津川駅から北恵那交通の路線バスが馬籠宿へ通じている。東京・名古屋方面の高速バスを使う場合は「中央道馬籠」で降り、宿場の入口まで徒歩約15分。宿場の中の道は歩行者の安全のため、毎日午前10時から午後4時まで車両の通行が止められる。駐車場は一部を除き無料である(いずれも馬籠観光協会)。

参考文献

清水屋原家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009456
清水屋原家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009457
清水屋原家住宅主屋(文化遺産オンライン)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/284259
清水屋原家住宅土蔵(文化遺産オンライン)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/277990
清水屋資料館(馬籠観光協会)
https://kiso-magome.com/spots/43
アクセス(馬籠観光協会)
https://kiso-magome.com/access
Q&A(馬籠観光協会)
https://kiso-magome.com/q_a

最終更新日: 2026.10.28

基本情報

名称清水屋原家住宅
所在地岐阜県中津川市馬籠4284
指定登録有形文化財 2件
座標35.52575, 137.56621