渡邉家住宅漬物蔵とは

渡邉家住宅漬物蔵(わたなべけじゅうたくつけものぐら)は、岐阜県飛騨市古川町壱之町の渡辺酒造店の敷地の奥、瀬戸川沿いの南の端に建つ土蔵造2階建の蔵で、元治元年(1864年)に建てられ、平成17年(2005年)11月10日に登録有形文化財となった。建築面積は39平方メートルで、渡邉家住宅の6棟のうち最も小さい。

建てられたのは幕末の元治元年、渡邉家が酒造りに乗り出す6年前にあたる。名称は漬物蔵だが、いつから漬物の貯蔵に使われてきたのかは、確認した資料には記されていない。

土蔵の列の南端

渡邉家住宅漬物蔵の登録番号は21-0062、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は渡邉家住宅漬物蔵を、古川を特徴づける土蔵群の町並みを構成する建物と位置づける。

文化庁の解説によれば、渡邉家住宅の土蔵は瀬戸川沿いに一列に並び、北の端を酒蔵が、南の端をこの漬物蔵が占める。最も小さな蔵が、最も大きな酒蔵と対になって並びの両端を押さえている。

牛梁の小屋組と板張りの腰

渡邉家住宅漬物蔵は、西面の1階に観音開の扉を構え、東面に窓を開ける。小屋組は、牛梁と呼ぶ太い梁を棟の方向に通し、そこへ登梁を架け渡す組み方である。屋根は置屋根式の鉄板葺とする。

外壁は漆喰塗だが、東面の腰だけは押縁で押さえた下見板張で覆っている。壁の下の方は雨の跳ね返りや積もった雪に触れやすく、漆喰が傷みやすい。そこを板で守る仕上げである。

文化庁の解説で腰の板張りに触れているのは、渡邉家住宅の土蔵のうち渡邉家住宅漬物蔵だけである。白い壁の下に板がめぐる姿が、この小さな蔵を見分ける手がかりになる。

渡邉家住宅漬物蔵の見学

渡邉家住宅漬物蔵は渡辺酒造店の敷地内にあり、内部は公開されていない。外観は瀬戸川沿いの道から、土蔵の列の南の端を探して見るとよい。

渡辺酒造店の酒蔵見学の案内にも、渡邉家住宅漬物蔵の名は出てこない。敷地には立ち入らず、川沿いの道から小さな蔵の姿を確かめたい。

Q&A

Q渡邉家住宅漬物蔵とはどんな建物ですか?
A渡辺酒造店の敷地の奥、瀬戸川沿いの南端に建つ土蔵造2階建の蔵です。建築面積は39平方メートルで、渡邉家住宅の6棟のうち最も小さい建物です。
Q渡邉家住宅漬物蔵はいつ建てられたのですか?
A元治元年(1864年)です。渡邉家が酒造りを始めた明治3年(1870年)の6年前にあたります。
Q渡邉家住宅漬物蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成17年(2005年)11月10日です。登録番号は21-0062で、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録されました。
Q渡邉家住宅漬物蔵の見どころはどこですか?
A東面の腰を覆う押縁の下見板張と、牛梁に登梁を架けた小屋組、置屋根式の鉄板葺の屋根です。西面1階には観音開の扉があります。
Q渡邉家住宅漬物蔵の中は見学できますか?
A内部は公開されていません。外観は瀬戸川沿いの道から見られます。渡辺酒造店の酒蔵見学で漬物蔵に入れるかは案内されていません。

基本情報

名称渡邉家住宅漬物蔵
所在地岐阜県飛騨市古川町壱之町7-3
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号21-0062
指定年平成17年(2005年)11月10日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、鉄板葺、建築面積39平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況内部は非公開(外観は公道から見学可)

参考文献

国指定文化財等データベース 渡邉家住宅漬物蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004969
登録有形文化財(建造物)(岐阜県 文化伝承課)
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/12417.html
渡辺酒造店の歴史(渡辺酒造店)
https://www.sake-hourai.co.jp/watanabe/history/
瀬戸川と白壁土蔵街(飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」)
https://www.hida-kankou.jp/spot/278

最終更新日: 2026.09.28