組子とは

組子は、障子や欄間、格子戸などの建具で、細い桟を縦横や斜めに組み合わせてつくる骨組みをいう。桟どうしを切り欠いて差し込み、釘を使わずに組み上げるのが一般的で、桟の組み方によって麻の葉や亀甲、菱などの幾何学的な文様を表すことができる。この文様を表す技法全体を組子と呼ぶこともある。

文様の細かな組子は、材の乾燥や寸法の精度が求められ、建具職人の技量がよく表れる。近代の和風住宅や旅館では、座敷の障子や欄間、付書院の障子などに精緻な組子を用い、座敷の見どころとした例が多い。

記録と実物で見分ける手がかり

記録では「建具組子」「精緻な組子」のように、意匠の見どころとして書かれる。静岡県伊豆市の眠雲閣落合樓住居棟は、旅館主の居宅で、凝った意匠の建具組子や吟味された材料に、昭和初期の建築技術と施主の好みが表れていると記録される。佐賀市の庄野家住宅隠居所は、座敷と縁の境の額入障子や欄間、付書院の障子に用いた精緻な組子が目を引く近代和風の書院とされる。

現地では、障子や欄間の桟の組み方を近くで見る。桟が細かく交差して文様をつくっていれば組子である。

参考文献

眠雲閣落合樓住居棟及び廊下|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004551
庄野家住宅隠居所|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00014435

最終更新: 2026.09.27