曹洞宗とは

曹洞宗は、禅宗の一派である。観光庁の多言語解説文によれば、道元(1200〜1253年)が中国で禅を学んで帰国したのちに開き、坐禅の価値を強調した。道元は寛元4年(1246年)、福井県に曹洞宗の最初の寺である永平寺を創建した。のちに瑩山(1268〜1325年)が元亨元年(1321年)に總持寺を開いて教えを広め、永平寺と總持寺は曹洞宗の二つの大本山とされる。總持寺は明治時代の火災ののち横浜市鶴見に移り、能登の旧地は總持寺祖院と呼ばれる。

同じ禅宗の臨済宗と並ぶ宗派で、全国に多くの寺院をもつ。地方の農村にも広く寺院が建てられ、村の寺として地域に根づいたものが多い。

記録と実物で見分ける手がかり

建築の上では、曹洞宗の本堂は、禅宗の方丈の形式を受け継いだ間取りをとることが多い。前後二列に計六室を並べる六間取が典型で、中央前の部屋を仏事の場とする。岡山県矢掛町の洞松寺本堂は、入母屋造の六間取方丈形式で、前方と西側面に広縁をとり、内陣と大間に折上天井を張り、両室境の太い円柱で二手先を受けて花頭枠を渡すなど、意匠を凝らした曹洞宗本堂と記録される。

記事で宗派を書くときは、寺の公表資料や記録の記載に従い、現在の宗派と創建時の宗派が異なる場合には、その区別を明記したい。

参考文献

大本山總持寺祖院|観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R4-00533.html
洞松寺本堂|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008763

最終更新: 2026.09.26