敷地で最も大きい倉庫
上毛倉庫の敷地の中央に建つ七号棟は、建築面積463平方メートル、倉庫群で最も大きい。周囲の煉瓦棟とは違い、これは米穀類のための倉庫である。昭和25年(1950年)に鉄筋コンクリート造で建てられ、切妻造桟瓦葺、棟を南北に通す。平成元年に改修された。
出入口は東西の面に開く。内部は一室の土間で、飾り気のない広い空間。見せるための部屋ではなく、倉庫の働く場である。
列を引き締める大きさ
令和7年(2025年)8月、駅前の景観に寄与するものとして登録有形文化財に加わった。その大きさも評価の一部である。敷地で最大の倉庫として、前橋駅に着いた人を迎える建物の列を引き締める。
頭上には木造のキングポスト・トラスが現される。内壁は漆喰塗で、下部を竪板目の板張とする。素朴な内部が、保つに値するものへと年を重ねた。
訪ねる
七号棟もまた稼働中で、上毛倉庫のほかの建物と同じく内部は非公開である。公道からは、長いコンクリートの側面と瓦屋根が煉瓦の中で際立つ。
なぜ前橋にこれほど倉庫が建ったのか。生糸の商いをたどるなら、前橋市蚕糸記念館や、1時間ほどの富岡製糸場が扉を開いている。
Q&A
- 七号棟は何に使われましたか。
- 米穀類の倉庫です。煉瓦棟が生糸や繭を納めたのに対し、七号棟は昭和25年に米などの穀物を保管するために建てられました。
- 敷地で最も大きい建物ですか。
- はい。建築面積463平方メートルで、上毛倉庫の中で最大です。駅前の列の中でひときわ目立つ理由の一つです。
- 中を見られますか。
- 見られません。私有の稼働中の倉庫です。外観はJR前橋駅前の公道から眺められます。
- 屋根の構造は。
- 木造のキングポスト・トラスで、内部に現されています。内壁は漆喰塗で、下部は竪板目の板張です。
基本情報
| 名称 | 江原本家上毛倉庫七号棟 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県前橋市表町二丁目25-2 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) 登録番号10-0366 |
| 登録年月日 | 令和7年(2025年)8月6日 |
| 構造・形式 | 鉄筋コンクリート造平屋建、瓦葺、建築面積463㎡ |
| 年代 | 昭和25年(1950年)/平成元年改修 |
| 所有 | 上毛倉庫株式会社(私有) |
| 公開 | 稼働中の営業倉庫。外観は公道から見学可、内部は非公開 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース — 江原本家上毛倉庫七号棟
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015404
- 群馬県 文化遺産課 — 群馬の文化財
- https://www.pref.gunma.jp/page/5190.html
- 前橋市 — 国指定文化財一覧
- https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/kyoiku/bunkazaihogo/gyomu/3/2/5104.html
最終更新日: 2026.07.03