わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルとは
わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは、栃木県日光市足尾町と群馬県みどり市東町沢入の境にある、大正元年(1912年)に建設された煉瓦造及び石造の単線のトンネルで、平成21年(2009年)11月2日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「わたらせけいこくてつどうかさまつとんねる」(文化庁)。
文化庁の記録では、煉瓦造及び石造、延長362メートルで、登録番号は09-0189である。
足尾銅山と足尾鉄道
わたらせ渓谷鐵道によれば、明治10年(1877年)に古河市兵衛が買い取った足尾銅山は日本の銅の半分を産出するまでになり、馬や馬車鉄道では運びきれなくなったため、桐生から足尾まで鉄道を建設することになった。足尾鉄道は明治44年(1911年)に大間々町まで、大正元年(1912年)12月に足尾まで開業し、大正3年(1914年)に足尾本山まで全通した。大正7年(1918年)に国有化されて国鉄足尾線となり、平成元年(1989年)からわたらせ渓谷鐵道が引き継いでいる。
わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは第二渡良瀬川橋梁の約2800メートル南西に位置し、群馬・栃木の県境をまたぐ(文化庁)。
登録有形文化財としての価値
わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。わたらせ渓谷鐵道によれば、わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは旧足尾鉄道として建設されたトンネルの中で最も長い。
見どころ
文化庁によれば、わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは緩やかに湾曲する延長362メートルの単線のトンネルで、断面は単心円アーチを用いた馬蹄形とする。側壁を石積、アーチ部を4枚厚の煉瓦積などで築き、内部には6か所の退避所を設ける。
わたらせ渓谷鐵道のパンフレットによれば、わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルの入口部分はアーチ部分を煉瓦積み、側壁部分を切石積みとしている。
見学について
わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは沢入駅から下り線で約5分半、原向駅から上り線で約2分で見えはじめる(わたらせ渓谷鐵道)。わたらせ渓谷鐵道によれば、登録有形文化財の鉄道施設は列車からすべて見ることができる。
線路内には立ち入らず、列車の車窓や駅、周辺の道路から見学したい。所在地は日光市足尾町字片向・みどり市東町沢入字峠向。わたらせ渓谷鐵道の登録有形文化財38件のうち、群馬県側の26件と、県境の笠松トンネルを含む栃木県側の12件は、グループページ「わたらせ渓谷鐵道(群馬県区間)」と「わたらせ渓谷鐵道(栃木県区間)」にまとめている。
Q&A
- わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルはいつ建てられましたか?
- 大正元年(1912年)です(文化庁)。
- わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルの構造は?
- 煉瓦造及び石造、延長362メートルです(文化庁)。
- 内部には何がありますか?
- 6か所の退避所があります(文化庁)。
- どこから見られますか?
- わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルは沢入駅から下り線で約5分半、原向駅から上り線で約2分で見えはじめる(わたらせ渓谷鐵道)。
- わたらせ渓谷鐵道笠松トンネルが登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成21年(2009年)11月2日です。
基本情報
| 名称 | わたらせ渓谷鐵道笠松トンネル(わたらせけいこくてつどうかさまつとんねる) |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県日光市足尾町字片向・群馬県みどり市東町沢入字峠向 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成21年(2009年)11月2日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 煉瓦造及び石造、延長362メートル |
| 所有者 | 文化庁DBに記載なし(路線はわたらせ渓谷鐵道株式会社が運営) |
| 公開状況 | 列車の車窓から見学可 |
参考文献
- わたらせ渓谷鐵道笠松トンネル(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007850
- 登録有形文化財(わたらせ渓谷鐵道)
- https://www.watetsu.com/sightseeing/culture.php
- パンフレット「車窓の旅〜鉄道文化財めぐり」マップ説明(わたらせ渓谷鐵道)
- https://www.watetsu.com/assets/pdf/sightseeing/culture_yukei_des05.pdf
- 沿革・歴史(わたらせ渓谷鐵道)
- https://www.watetsu.com/company/history.php
最終更新日: 2026.10.13