澄川発電所本館とは

中国電力株式会社澄川発電所本館は、島根県益田市匹見町澄川にある昭和18年(1943年)の水路式の水力発電所の本館で、平成27年(2015年)3月26日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ちゅうごくでんりょくかぶしきがいしゃすみかわはつでんしょほんかん」。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造平屋一部2階及び地下2階建で、建築面積346平方メートル。登録番号は32-0171である。

発電機室と事務室を雁行させた本館

澄川発電所本館は、匹見川水系に建つ水路式発電所の本館である(文化庁)。鉄筋コンクリート造・モルタル塗で、南側に高い内部空間をもつ平屋一部地下2階建の発電機室、北側に2階建の事務室を雁行に配置する。いずれも装飾を排したモダニズムの内外観で、戦時下の質実を旨とした設計を示す。

益田市によれば、高津川水系匹見川の3つの発電所の中間に位置する現役の水力発電所で、開口部を水平連続窓によらず点々と配し、全体を一面の白い壁としてつくる。パラペットを立ち上げずに小ぶりな庇を伸ばし、内部では2段構成の柱・梁の架構に戦前期の建築らしさが表れる。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、装飾を排したモダニズムの内外観に戦時下の質実を旨とした設計の様相を示すとして、「造形の規範となっているもの」に登録した。益田市は、当時の最先端の建築意匠が中国地方の山間部にいち早く取り入れられた例として貴重であるとしている。

見どころ

雁行に並ぶ発電機室と事務室の構成と、一面の白い壁に点々と開けた窓が見どころである(文化庁、益田市)。

見学について

中国電力株式会社が所有する現役の発電所である(文化庁、益田市)。公開について、公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q澄川発電所本館はいつ建てられましたか?
A昭和18年(1943年)です(文化庁)。
Qどんな発電所ですか?
A匹見川水系の水路式発電所で、現在も稼働しています(文化庁、益田市)。
Q建物の構成は?
A南の発電機室と北の事務室を雁行に配置します(文化庁)。
Q意匠の特徴は?
A装飾を排したモダニズムで、戦時下の質実を示します(文化庁)。
Q中国電力株式会社澄川発電所本館が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成27年(2015年)3月26日です(文化庁)。

基本情報

名称中国電力株式会社澄川発電所本館(ちゅうごくでんりょくかぶしきがいしゃすみかわはつでんしょほんかん)
所在地島根県益田市匹見町澄川イ1097
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成27年(2015年)3月26日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造平屋一部2階及び地下2階建、建築面積346㎡
所有者中国電力株式会社
公開状況稼働中の発電所。公開の公的な案内なし

参考文献

中国電力株式会社澄川発電所本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010503
中国電力株式会社澄川発電所本館(益田市)
https://www.city.masuda.lg.jp/material/files/group/48/sumikawahatuden-tourokusyokai.pdf

最終更新日: 2026.10.23