倉庫群で最初に完成した1棟
上川倉庫二号倉庫(リハーサルホール)は、北海道旭川市宮下通11丁目にある明治33年(1900年)建築の木骨煉瓦造平屋建の倉庫で、平成13年(2001年)に国の登録有形文化財に登録された。
文化庁の解説によれば、上川倉庫二号倉庫は倉庫群のなかで最初に完成した建物である。旭川駅の開業から2年後のことで、大正2年(1913年)の十一号倉庫まで続く倉庫群の建設は、この1棟から始まった。
北角に妻を見せる配置
上川倉庫二号倉庫は敷地の北角を占め、妻側(屋根の三角形が見える側)を通りに向けて立つ。宮下通に長い側面を向ける一号倉庫・八号倉庫とは向きが異なり、街区の角を妻面で押さえている。西角の三号倉庫とは横に並ぶ。
建築面積は165平方メートルで、文化庁は一号倉庫と同じ規模の木骨煉瓦造倉庫と記している。屋根は鉄板葺である。
敷地側に開く三心円アーチの入口
上川倉庫二号倉庫の見どころは、通りの側ではなく敷地の内側にある。内側に向いた長い側面の中央に、煉瓦を4枚分の厚さに組んだ三心円アーチの入口が開き、その左右に欠円アーチの開口部が1つずつ並ぶ。
三心円アーチは、3つの中心をもつ円弧を組み合わせた、半円よりも扁平なアーチである。幅の広い入口を低い高さで架け渡すのに向いており、荷の出し入れが多い倉庫の入口にふさわしい形といえる。両脇の欠円アーチと合わせ、大小3つのアーチが1つの壁面に並ぶ。
登録の理由と使われ方
上川倉庫二号倉庫は平成13年(2001年)11月20日、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された(登録番号01-0040)。
文化庁の解説によれば、上川倉庫二号倉庫は音楽の稽古場として使われている。旭川デザイン協議会も、倉庫群の一角のリハーサルホールを音楽や舞踊などの多目的な練習ホールとして紹介している。
見学について
上川倉庫二号倉庫は練習のためのホールで、見学向けに内部を公開しているという案内は見当たらない(2026年10月時点)。妻面は通りの側から、三心円アーチの入口は敷地内の通路から見ることができる。
練習中は音が漏れてくることもある。入口の前で立ち止まって眺めたり撮影したりする場合は、ホールを使う人の出入りを妨げないようにしたい。
Q&A
- 上川倉庫二号倉庫はどこにありますか?
- 北海道旭川市宮下通11丁目、上川倉庫群の敷地の北角に、妻側を通りへ向けて立っています。
- 上川倉庫二号倉庫はいつ建てられましたか?
- 明治33年(1900年)です。文化庁によれば、上川倉庫群のなかで最初に完成した建物です。
- 上川倉庫二号倉庫の見どころは?
- 敷地の内側に向いた長い側面の中央にある、煉瓦4枚分の厚さの三心円アーチの入口と、その左右の欠円アーチの開口部です。
- 上川倉庫二号倉庫は何に使われていますか?
- リハーサルホールとして、音楽などの練習に使われています。
- 上川倉庫二号倉庫の中は見学できますか?
- 見学向けの公開の案内は見当たりません(2026年10月時点)。外観とアーチの入口は通りと敷地内の通路から見られます。
基本情報
| 名称 | 上川倉庫二号倉庫(リハーサルホール) |
|---|---|
| 所在地 | 北海道旭川市宮下通11丁目1604-1・2 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号01-0040 |
| 指定年 | 平成13年(2001年)11月20日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木骨煉瓦造平屋建、鉄板葺、建築面積165平方メートル |
| 所有者 | 上川倉庫株式会社 |
| 公開状況 | 練習用ホールとして利用。見学向けの内部公開の案内なし。外観は通りと敷地内の通路から見られる |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁) — 上川倉庫二号倉庫(リハーサルホール)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002493
- 文化遺産オンライン — 上川倉庫二号倉庫(リハーサルホール)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/182403
- 旭川デザイン協議会 — 蔵囲夢
- https://ada-jp.org/kuraimu.html
最終更新日: 2026.10.07