道具蔵と並ぶ阿江家住宅米蔵

阿江家住宅米蔵(あえけじゅうたくこめぐら)は、兵庫県加東市下滝野590の阿江家住宅で道具蔵の西に建つ昭和23年(1948年)頃の土蔵で、令和3年(2021年)6月24日に国の登録有形文化財となった。土蔵造平屋建、瓦葺で、建築面積は68平方メートルである。

阿江家住宅米蔵は、東隣の道具蔵とほぼ同じ規模・同じ形式で、同じく南を向いて建つ。建築面積はどちらも68平方メートルで、2棟は同じ日に、連続した登録番号28-0765と28-0766で登録された。

名前のとおり米を納める蔵として建てられたと考えられるが、使われ方の記録は公開資料には見当たらない。

阿江家住宅米蔵が登録された理由

阿江家住宅米蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、阿江家住宅米蔵単独ではなく、道具蔵とともに建ち並ぶ姿が独特の景観を形づくっている点を評価している。

同じ大きさの白い土蔵が2棟、同じ向きで肩を並べる。阿江家住宅の北側は、この2棟の蔵によって一つの景色としてまとまっている。登録が2棟そろって行われたのも、この並びが評価の単位だったためと読める。

阿江家住宅米蔵の造りと見どころ

屋根は切妻造の桟瓦葺で、正面に下屋を付け、脇に大振りの袖壁を設ける。外壁は軒先まで漆喰で塗り込めている。ここまでは道具蔵とほぼ同じ造りである。

違いを探すなら、内部の記述に目を向けたい。文化庁の解説は、道具蔵の内部を「板敷の一室」とするのに対し、阿江家住宅米蔵は「一室」とだけ書き、漆喰仕上げの柱間に間柱を密に立てると説明している。床の仕上げについては、米蔵の解説には記載がない。

外から見るときは、道具蔵と阿江家住宅米蔵を並べて眺めるのがよい。2棟の袖壁と下屋が同じ間隔で繰り返し、白い壁面が横に連なる。

阿江家住宅米蔵の見学について

阿江家住宅米蔵は主屋の北、道具蔵の西にあり、道路からどこまで見えるかは確かめられていない。個人所有の住宅の蔵で、内部を公開しているという案内も見当たらない。

敷地には入らず、外から見える範囲で眺めるにとどめたい。見学の条件と行き方は阿江家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q阿江家住宅米蔵とはどんな建物ですか?
A阿江家住宅の道具蔵の西に、ほぼ同規模・同形式で南面して建つ昭和23年(1948年)頃の土蔵造平屋建の蔵です。建築面積は68平方メートルです。
Q阿江家住宅米蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
A令和3年(2021年)6月24日に、道具蔵と同じ日に登録されました。登録番号は28-0766です。
Q阿江家住宅米蔵はなぜ登録されたのですか?
A登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で、道具蔵とともに建ち並ぶ姿が独特の景観を形成していることが評価されました。
Q阿江家住宅米蔵と道具蔵はどこが違いますか?
A外観はほぼ同じですが、文化庁の解説では道具蔵の内部を「板敷の一室」とし、米蔵は「一室」とだけ記しています。どちらも漆喰仕上げの壁に間柱を密に立てています。
Q阿江家住宅米蔵は見学できますか?
A個人所有の住宅の蔵で、内部を公開しているという案内は見当たりません。道路からの見え方も確認できていません。

基本情報

名称阿江家住宅米蔵(あえけじゅうたくこめぐら)
所在地兵庫県加東市下滝野590
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0766
指定年令和3年(2021年)6月24日登録
員数1棟
寸法土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積68平方メートル
所有者個人
公開状況個人所有の住宅の蔵。加東市は「公開」と表示するが、公開の日時・方法の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):阿江家住宅米蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013863
文化遺産オンライン:阿江家住宅米蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/544101
加東市:阿江家住宅米蔵
https://www.city.kato.lg.jp/kakukanogoannai/kyouikushinkoubu/shogaigakushuka/bunkazai/siteibunkazai/tourokuyuukeibunkazai/16419.html

最終更新日: 2026.09.30