東多田夢勝庵土蔵とは
東多田夢勝庵土蔵は、兵庫県川西市東多田二丁目にある旧庄屋屋敷の北西の隅に建つ、明治時代前期の土蔵造2階建の家財蔵で、平成31年(2019年)に国の登録有形文化財に登録された。
東多田夢勝庵土蔵の年代は「明治前期」で、西暦欄は1868年から1882年。東多田夢勝庵の6件のなかでは、ただ一つ明治に入ってから建てられた建物である。文化庁のデータベースは構造を土蔵造2階建、瓦葺、建築面積22平方メートルとし、土塀が付属すると記している。
置屋根と軒裏まで塗り込めた壁
東多田夢勝庵土蔵の屋根は切妻造の桟瓦葺で、置屋根のようにつくる。置屋根は、土で塗り固めた蔵の本体の上に、別に組んだ屋根をのせる形式で、火に強い土の箱を木の屋根で雨から守る考え方である。
外壁は漆喰塗で、腰には縦に板を張る。上部は軒裏まで塗り込めているので、木部がほとんど外に出ない。扉口は東の面の南寄りに一か所だけ設けている。
東多田夢勝庵土蔵の内部
東多田夢勝庵土蔵の内部は、1階・2階とも床に板を張る。小屋組は、屋根を支える母屋桁の上に直接板を張った簡素なものである。
家財蔵は、ふだん使わない調度や道具、衣類などをしまっておく蔵である。上下とも板敷にしているのは、物を床にじかに置いて湿気から守るためと考えられる。
屋敷の奥を固める東多田夢勝庵土蔵
東多田夢勝庵土蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、屋敷後方の構えを形成していると評価している。
敷地の北西の隅は、表の長屋門からもっとも遠い位置にあたる。北東の隅を北塀と裏門が、西の面を西塀が囲み、東多田夢勝庵土蔵がその角を押さえることで、屋敷の背面がひとまとまりの構えになる。
東多田夢勝庵土蔵の見学
東多田夢勝庵土蔵は民間企業が所有する屋敷の奥にあり、一般公開の案内は見当たらない(2026年10月確認)。内部を見ることはできない。
東多田夢勝庵土蔵は敷地の奥の隅に建つため、道路から見えるのは屋根や妻面の一部にとどまると考えられる。ただし現地では確かめていない。撮影は公道からに限りたい。屋敷への行き方は東多田夢勝庵のページにまとめてある。
Q&A
- 東多田夢勝庵土蔵はいつ建てられましたか?
- 文化庁のデータベースでは明治前期とされ、西暦欄は1868年から1882年です。東多田夢勝庵の6件のうち明治の建物はこの土蔵だけです。
- 東多田夢勝庵土蔵はどのような蔵ですか?
- 土蔵造2階建、切妻造桟瓦葺の家財蔵で、建築面積は22平方メートルです。置屋根のようにつくり、軒裏まで塗り込めています。
- 東多田夢勝庵土蔵の内部はどうなっていますか?
- 1階・2階とも板敷で、小屋組は母屋桁の上に直接板を張った簡素なつくりです。
- 東多田夢勝庵土蔵が登録有形文化財になった理由は何ですか?
- 平成31年(2019年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。文化庁は屋敷後方の構えを形成していると評価しています。
- 東多田夢勝庵土蔵は見学できますか?
- 民間企業が所有する屋敷の奥にあり、一般公開の案内はありません。内部を見ることはできません。
基本情報
| 名称 | 東多田夢勝庵土蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県川西市東多田2丁目647-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成31年(2019年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積22㎡(土塀付) |
| 所有者 | 株式会社プランテック |
| 公開状況 | 一般公開なし(民間企業所有) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)東多田夢勝庵土蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012775
- 文化遺産オンライン 東多田夢勝庵土蔵
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/402458
- 市内の指定文化財一覧(川西市)
- https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/kyoiku/s_2862.html
最終更新日: 2026.10.02