大石家住宅集水槽とは

大石家住宅集水槽は、兵庫県豊岡市但東町矢根の大石家の屋敷で主屋の北に置かれた昭和前期(1926〜1945年)の煉瓦造の水槽で、平成23年(2011年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「しゅうすいそう」。

大石家住宅集水槽は内蔵の西に位置する。下部はコンクリート造の水槽で、内法の幅1.4メートル、奥行0.93メートル、深さ0.8メートル。その上に幅・奥行とも1.4メートル、高さ2.3メートルの煉瓦造の集水槽を載せる。面積は1.9平方メートルで、員数は1基と数える。

自家用水道としての大石家住宅集水槽

文化庁の解説は、大石家住宅集水槽を近代的な自家用水道の一例と位置づける。水を集めて蓄え、屋敷の中で使うための設備で、建物でも門や塀でもない設備として登録された点が、16件の中で異色である。

集めた水をどこから引き、どこへ送ったかは解説に記されていない。それでも、主屋と内蔵のすぐそばに煉瓦とコンクリートで据えた水槽は、昭和前期の農家が自前の給水の仕組みを整えていたことを伝える。「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。

大石家住宅集水槽の見どころ

形に目を向けたい。大石家住宅集水槽の煉瓦の立ち上がりは、下部にアーチを開けている。高さ2.3メートルの四角い煉瓦の塊に、半円の開口が一つ穿たれた姿である。

素材の組み合わせも見どころである。水を受ける下の槽はコンクリート、その上の構造は煉瓦と、材料を上下で使い分けている。土蔵と木造の建物が並ぶ屋敷の中で、近代の材料だけでできた数少ない構造物である。

大石家住宅集水槽の見学

大石家住宅集水槽は住まいの敷地の奥、主屋の北側にあり、公開されていない。通りからは主屋に遮られて見えないと考えられる。

Q&A

Q大石家住宅集水槽とは何ですか?
A主屋の北、内蔵の西にある水槽で、コンクリート造の槽の上に高さ2.3メートルの煉瓦造の集水槽を載せています。文化庁は近代的な自家用水道の一例としています。
Q大石家住宅集水槽はいつ造られましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和前期(1926〜1945年)のものです。
Q大石家住宅集水槽の大きさは?
A下部の水槽は内法の幅1.4メートル、奥行0.93メートル、深さ0.8メートル。上部の煉瓦造は幅・奥行1.4メートル、高さ2.3メートルです。
Q大石家住宅集水槽が登録有形文化財になった理由は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成23年(2011年)に登録されました。農家の屋敷に残る近代の給水設備として評価されています。
Q大石家住宅集水槽は見学できますか?
A住まいの敷地内にあり公開されていません。主屋の北側にあるため、通りからは見えません。

基本情報

名称大石家住宅集水槽(おおいしけじゅうたくしゅうすいそう)
所在地兵庫県豊岡市但東町矢根字金屋1076他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)登録
員数1基
寸法煉瓦造部分 幅1.4m、奥行1.4m、高さ2.3m、面積1.9㎡
所有者個人
公開状況非公開(住まいの敷地内)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)大石家住宅集水槽
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008530

最終更新日: 2026.10.01