大石家住宅主屋とは

大石家住宅主屋は、兵庫県豊岡市但東町矢根の大石家の屋敷の中央に建つ明治8年(1875年)頃の農家の主屋で、平成23年(2011年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「おおいしけじゅうたくしゅおく」。

大石家住宅主屋は正面20メートル、奥行12メートルの木造平屋建で、建築面積は279平方メートルある。屋根は入母屋造の茅葺で、現在はその上をスレートで仮に覆っている。東面には2階建の部分を張り出す。明治中期(1883〜1897年)に増築され、昭和60年(1985年)と平成21年(2009年)に改修された。

大石家住宅主屋が登録された理由

大石家住宅の16件のうち、「造形の規範となっているもの」という基準で登録有形文化財になったのは大石家住宅主屋だけである。ほかの15件は景観への寄与で登録されており、屋敷の中で主屋が建築の形そのものを評価された棟だとわかる。

文化庁の解説は、大石家住宅主屋を大規模な農家建築の好例と評する。間取りは西寄りに土間をとり、東側の床上部に座敷飾を構えた奥ノ間や、チョウダイなどの部屋を並べる。土間で作業し、床上で暮らしと接客を営む農家の構成を、大きな規模で保っている。

大石家住宅主屋の見どころ

まず屋根の量感に目が行く。奥行12メートルの平屋にかかる入母屋屋根は、茅葺の厚みを残したままスレートで包まれており、軒の線が低く長く延びる。東面の2階部分が、その大きな屋根の輪郭に変化をつけている。

部屋の名にも注目したい。奥ノ間は家の奥に置かれた格式の高い座敷、チョウダイは「帳台」に由来する呼び名で、農家では寝室や納戸として使われることが多い部屋である。大石家住宅主屋の南には座敷に面した庭があり、式台を備えた玄関の脇から南へ延びる塀と中門が、その庭を区切っている。

大石家住宅主屋の見学

大石家住宅主屋は現在も住まいとして使われており、内部は公開されていない。土間や奥ノ間は外から見ることができない。

敷地の外からは、通りに沿う南築地塀の向こうに大石家住宅主屋の屋根が見える程度と考えられる。撮影は公道からにとどめたい。

Q&A

Q大石家住宅主屋はどんな建物ですか?
A屋敷の中央に南を向いて建つ大型の農家の主屋です。正面20メートル、奥行12メートルの平屋で、入母屋造の茅葺屋根を今はスレートで仮に覆っています。
Q大石家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは明治8年(1875年)頃の建築で、明治中期(1883〜1897年)に増築されています。
Q大石家住宅主屋が登録有形文化財になった理由は?
A「造形の規範となっているもの」として平成23年(2011年)に登録されました。文化庁は大規模な農家建築の好例と評しています。
Q大石家住宅主屋の間取りの特徴は?
A西寄りに土間を設け、東側の床上に座敷飾りを備えた奥ノ間やチョウダイなどの部屋を並べています。
Q大石家住宅主屋の内部は見学できますか?
A住まいとして使われているため、内部は公開されていません。外からは南側の塀越しに屋根が見える程度です。

基本情報

名称大石家住宅主屋(おおいしけじゅうたくしゅおく)
所在地兵庫県豊岡市但東町矢根字金屋1076他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)登録
員数1棟
寸法正面20m、奥行12m、建築面積279㎡
所有者個人
公開状況非公開(住まい。外観は敷地の外から)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)大石家住宅主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008520
文化遺産オンライン 大石家住宅主屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/210146
国指定文化財等データベース(文化庁)大石家住宅中門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008531

最終更新日: 2026.10.01