大石家住宅東部屋とは

大石家住宅東部屋は、兵庫県豊岡市但東町矢根の大石家の屋敷の東辺に建つ大正8年(1919年)の座敷棟で、平成23年(2011年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ひがしべや」。

大石家住宅東部屋は主屋の東に南北に棟を通して建つ木造平屋建で、建築面積は33平方メートル。屋根はゆるい起りをもつ切妻造の桟瓦葺で、南面と西面に下屋の庇を廻らせる。平成21年(2009年)に改修された。16件の中で唯一の大正期の建物である。

漆で仕上げた大石家住宅東部屋の座敷

大石家住宅東部屋は南北に2室を並べ、まわりに榑縁を巡らせる。南の部屋には床(トコ)と床脇、付書院を備え、北の部屋には一間半の違棚を構える。2室の境には彫刻を施した欄間を飾る。

際立つのは仕上げである。柱や梁などの軸部と天井を漆塗りとしており、文化庁の解説は質の高い座敷空間をつくると評する。33平方メートルの小さな棟に、座敷飾りの要素を2室に振り分けて詰め込んだつくりである。「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。

大石家住宅東部屋の見どころ

屋根の線に目を向けたい。大石家住宅東部屋の切妻屋根は棟から軒へわずかにふくらむ起りをもち、硬い直線の屋根とは違うやわらかな表情を見せる。南と西に廻した庇が、その屋根の下に低い軒の層をもう一段加えている。

主屋の茅葺の大屋根が明治のものであるのに対し、大石家住宅東部屋は大正の瓦屋根で、すぐ北には明治の東蔵が並ぶ。東辺に沿って歩けば、時代の違う屋根が隣り合うことになる。

大石家住宅東部屋の見学

大石家住宅東部屋は住まいの一部で、内部は公開されていない。漆塗りの軸部や欄間は室内のもので、外からは見られない。

Q&A

Q大石家住宅東部屋はどんな建物ですか?
A主屋の東に建つ平屋の座敷棟です。南の部屋に床・床脇・付書院、北の部屋に違棚を構え、境に彫刻欄間を飾ります。
Q大石家住宅東部屋はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは大正8年(1919年)の建築で、平成21年(2009年)に改修されています。
Q大石家住宅東部屋の見どころは?
A柱や天井を漆塗りにした座敷の仕上げと、ゆるい起りをもつ切妻屋根です。
Q大石家住宅東部屋が登録有形文化財になった理由は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成23年(2011年)に登録されました。文化庁は質の高い座敷空間と評しています。
Q大石家住宅東部屋の内部は見学できますか?
A住まいの一部のため公開されていません。漆塗りの座敷は外からは見えません。

基本情報

名称大石家住宅東部屋(おおいしけじゅうたくひがしべや)
所在地兵庫県豊岡市但東町矢根字金屋1076他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)登録
員数1棟
寸法建築面積33㎡
所有者個人
公開状況非公開(住まいの一部)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)大石家住宅東部屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008521
文化遺産オンライン 大石家住宅東部屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/147007

最終更新日: 2026.10.01