雲松寺玄関及び庫裏とは

雲松寺玄関及び庫裏は、兵庫県姫路市河間町の雲松寺境内にある昭和5年(1930年)頃の寺院の玄関と庫裏で、令和6年(2024年)12月3日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「うんしょうじげんかんおよびくり」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積は285平方メートル。登録番号は28-0822である。

L字に連なる玄関棟と庫裏

雲松寺玄関及び庫裏は、本堂の東に南を向いて建つ(文化庁)。入母屋造で東西に棟を通した玄関棟に、南北に棟を通した庫裏がつながり、全体の平面はL字になる。

玄関の正面には唐破風屋根を架けた式台を付け、来客を迎える構えを整えている。庫裏は南西の一角を土間とし、北側に2列6室の座敷を並べる(文化庁)。寺の公式サイトでは、この建物を中庭を望む客殿として紹介している。

北と西の庭に面した座敷では、部屋の境に雁・松・竹・梅を描いた襖を建てる(文化庁)。文化庁の写真には「竹の間」「梅の間」という部屋の名が見え、襖の画題が部屋の名になっていることがわかる。

登録有形文化財としての価値

文化庁は雲松寺玄関及び庫裏を、襖絵を建てた座敷が庭を望む瀟洒な庫裏と評し、「造形の規範となっているもの」として登録した。唐破風の式台を構えた格式ある玄関と、生活の場である土間・座敷をひと続きにまとめた、昭和初期の寺院の住まいの好例である。

見どころ

境内からは、唐破風の屋根を載せた式台の玄関が正面に見える。入母屋造の玄関棟と、奥へ延びる庫裏の屋根が直角に交わる様子も、角度を変えると読み取れる。

寺は見どころのひとつに大正期の画家明石祥雲の襖絵を挙げ、冬は襖絵を眺めてゆっくり過ごすことを勧めている。座敷の雁・松・竹・梅の襖がその作であるかは、公的な資料では確認できなかった。

見学について

雲松寺玄関及び庫裏は寺の日常の場であり、座敷の内部を公開するという案内はない。外観は境内から見られる。法事や相談の窓口でもあるため、座敷や襖絵を見たい場合は寺へ問い合わせたい。撮影の可否について公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q雲松寺玄関及び庫裏はいつ建てられましたか?
A昭和5年(1930年)頃です(文化庁)。
Q雲松寺玄関及び庫裏はどんな形の建物ですか?
A入母屋造の玄関棟に庫裏がつながったL字の平面で、玄関正面に唐破風屋根の式台を付けています(文化庁)。
Q雲松寺の庫裏の襖絵には何が描かれていますか?
A座敷の部屋境の襖に雁・松・竹・梅が描かれています(文化庁)。
Q雲松寺玄関及び庫裏の内部は見学できますか?
A公開の案内はありません。外観は境内から見られます。座敷を見たい場合は寺へ問い合わせてください。
Q雲松寺玄関及び庫裏が登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和6年(2024年)12月3日です(文化庁)。

基本情報

名称雲松寺玄関及び庫裏(うんしょうじげんかんおよびくり)
所在地兵庫県姫路市河間町19
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和6年(2024年)12月3日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積285㎡
所有者宗教法人雲松寺
公開状況外観は境内から(内部公開の案内なし)

参考文献

雲松寺玄関及び庫裏(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015207
雲松寺とは(黄檗宗 雲松寺 公式サイト)
https://unsyouji.com/about/
見どころ(黄檗宗 雲松寺 公式サイト)
https://unsyouji.com/highlight/

最終更新日: 2026.10.28