魚橋呉服店南主屋とは

魚橋呉服店南主屋は、兵庫県姫路市威徳寺町の野里街道沿いで魚橋呉服店の南側を占める2階建の町家で、明治32年(1899年)に建てられ、平成26年(2014年)に国の登録有形文化財に登録された。文化庁のデータベースでの読みは「うおはしごふくてんみなみしゅおく」。

木造2階建、瓦葺で、建築面積は132平方メートル。魚橋呉服店の4棟のうち最も古く、北隣の店舗兼主屋より26年早い。文化庁のデータベースの所在地は威徳寺町50で、店舗兼主屋の51-1とは地番が分かれる。

魚橋呉服店南主屋が登録された理由

魚橋呉服店南主屋は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、北隣の店舗兼主屋とともに野里の歴史的な景観をつくる建物と位置づけている。

単独の町家としてより、2棟が並ぶことで価値が増す建物である。背の高い大正の店舗兼主屋の隣に、軒を一段低く構えた明治の町家が続くことで、野里街道の家並みに高さの変化と時代の重なりが生まれている。

魚橋呉服店南主屋の見どころ

魚橋呉服店南主屋の軒は、北隣の店舗兼主屋より低い。屋根は本瓦葺で、正面の2階は出桁造とし、軒先の垂木まで漆喰で塗り込めている。2階の窓は、塗り壁に縦の格子を刻んだ虫籠窓を並べる。店舗兼主屋の2階がガラス窓なのに対し、こちらは明治の町家らしい虫籠窓で、2棟の窓を並べて見るのがいちばんの見どころになる。

1階は南寄りに土間を通し、通りに近い手前を車庫に、奥をナカノマとしている。車庫は明治の建築当初からのものではなく、後の時代に使い方を変えた部分とみられるが、改造の時期は資料に示されていない。

さらに奥には坪庭を挟んで離れ座敷がつながる。通りに面した店先から、中の間、坪庭、座敷へと、奥へ進むにつれて静かな空間になる町家の構成である。

魚橋呉服店南主屋の見学

魚橋呉服店南主屋は個人の所有で、内部の公開についての記載は市と文化庁の資料にない。正面は野里街道から見ることができる。軒の高さの違いは、北の店舗兼主屋との境目あたりを向かいの歩道から見ると分かりやすい。

奥の坪庭や離れ座敷は通りからは見えない。行き方は魚橋呉服店のページを参照してほしい。

Q&A

Q魚橋呉服店南主屋はいつ建てられましたか?
A明治32年(1899年)です。平成26年(2014年)4月25日に登録有形文化財になりました。
Q魚橋呉服店南主屋と店舗兼主屋の違いは?
A南主屋のほうが26年古く、軒が低く、2階に虫籠窓を並べています。店舗兼主屋の2階はガラス窓です。
Q魚橋呉服店南主屋の間取りは?
A1階南寄りに土間を通し、手前に車庫、奥にナカノマを置き、坪庭を挟んで後方に離れ座敷がつながります。
Q魚橋呉服店南主屋の屋根と2階の造りは?
A本瓦葺で、正面2階は出桁造とし、垂木まで塗り込めています。
Q魚橋呉服店南主屋は見学できますか?
A内部の公開について資料に記載はありません。正面の外観は野里街道から見ることができます。

基本情報

名称魚橋呉服店南主屋
所在地兵庫県姫路市威徳寺町50
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)登録
員数1棟
寸法建築面積132㎡
所有者個人
公開状況外観のみ(内部の公開情報なし・個人所有)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)魚橋呉服店南主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00010015
文化遺産オンライン 魚橋呉服店南主屋
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/260482
姫路市 魚橋呉服店南主屋
https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001857.html
姫路市 国登録文化財・国選択文化財・国選定保存技術の一覧
https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001691.html

最終更新日: 2026.10.02