魚橋呉服店店舗兼主屋とは
魚橋呉服店店舗兼主屋は、兵庫県姫路市威徳寺町の野里街道に西面して建つ呉服商の2階建の店舗兼住宅で、大正14年(1925年)に建てられ、平成26年(2014年)に国の登録有形文化財に登録された。文化庁のデータベースでの読みは「うおはしごふくてんてんぽけんしゅおく」。
木造2階建、瓦葺で、建築面積は147平方メートル。魚橋呉服店の4棟のうち最も新しく、最も大きい。南隣の南主屋と壁を接して並び、2棟で呉服店の表構えをつくっている。
魚橋呉服店店舗兼主屋が登録された理由
魚橋呉服店店舗兼主屋は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁はこの建物を、商工業で栄えた野里の街並みを伝える大型の商家建築と評価している。
大正末の建築でありながら、正面は伝統的な出桁造の町家の形を守り、そこにガラス窓という新しい素材を組み合わせている。店の土間と畳の売り場、吹抜を備えた内部も含め、呉服を商う店がどのような空間で客を迎えたかを具体的に示す建物である。
魚橋呉服店店舗兼主屋の見どころ
正面の2階は出桁造で、壁を軒下の軒蛇腹まで塗り込めている。軒蛇腹は軒の下に何段もの塗りの段を重ねた装飾で、防火のために木部を土で覆う塗込めの手法と一体になっている。2階の窓は格子の虫籠窓ではなく、ガラスの入った窓である。南主屋の虫籠窓と見比べると、明治32年(1899年)と大正14年(1925年)の26年の差が正面の意匠にそのまま表れている。
内部の前寄りは、土間のミセと、畳を敷いたミセノマに分かれる。客は土間に立ち、店の者は一段上がった畳の間で反物を広げて見せる、呉服店の売り方に合った構成である。ミセノマの天井は格天井で、売り場に格式を与えている。
魚橋呉服店店舗兼主屋の見学
魚橋呉服店店舗兼主屋は個人の所有で、市や文化庁の資料に内部の公開についての記載はない。野里街道に面した正面は通りから見ることができ、軒蛇腹とガラス窓のある2階は、街道の西側、魚橋家住宅の前あたりから見上げると全体が収まる。
南主屋と並べて見ると、軒の高さと窓の形の違いがよく分かる。行き方は魚橋呉服店のページにまとめてある。
Q&A
- 魚橋呉服店店舗兼主屋はいつ建てられましたか?
- 大正14年(1925年)です。平成26年(2014年)4月25日に登録有形文化財になりました。
- 魚橋呉服店店舗兼主屋の正面の特徴は?
- 2階が出桁造で、軒蛇腹まで壁を塗り込め、ガラス窓を設けています。
- 魚橋呉服店店舗兼主屋の売り場はどんな造りですか?
- 前寄りが土間のミセと畳敷きのミセノマに分かれ、ミセノマには格天井が張られています。
- 魚橋呉服店店舗兼主屋の吹抜は今もありますか?
- 建物の中央はもと吹抜で、現在は2階に高欄が残っています。
- 魚橋呉服店店舗兼主屋は見学できますか?
- 内部の公開について市や文化庁の資料に記載はありません。正面の外観は野里街道から見ることができます。
基本情報
| 名称 | 魚橋呉服店店舗兼主屋 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県姫路市威徳寺町51-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成26年(2014年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積147㎡ |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 外観のみ(内部の公開情報なし・個人所有) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)魚橋呉服店店舗兼主屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00010014
- 姫路市 魚橋呉服店店舗兼主屋
- https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001851.html
- 姫路市 国登録文化財・国選択文化財・国選定保存技術の一覧
- https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001691.html
最終更新日: 2026.10.02