大宝八幡神社本殿とは

大宝八幡神社本殿は、茨城県下妻市大宝の大宝八幡宮にある天正5年(1577年)建立の本殿で、明治39年(1906年)4月14日に国の重要文化財に指定された。文化庁の記録では読みを「たいほうはちまんじんじゃほんでん」とし、茨城県は「だいほうはちまんじんじゃほんでん」としている。形式は三間社流造である。

下妻市によれば、大宝八幡宮は旧県社で、誉田別命(応神天皇)、足仲彦命(仲哀天皇)、気長足姫命(神功皇后)の三柱をまつる。社伝では大宝元年(701年)に藤原時忠が宇佐八幡宮を勧請して創建したといわれ、天台宗の古い写経の奥書に治承3年(1179年)の年紀とともに「下津間郡八幡宮」とあることから、平安時代末期にはすでに八幡信仰が盛んだったことがわかる。

文化庁の記録では、本殿は三間社流造で、屋根は茅葺形銅板葺。所有者は大宝八幡神社である。

重要文化財としての価値

茨城県と下妻市によれば、本殿は天正5年(1577年)に下妻城主の多賀谷下総守尊経が建立したことが、本殿回廊の高欄の擬宝珠によって知られる。建立した人物と年がはっきりしている桃山時代初期の社殿である。

下妻市は、建ち上がりが高く柱も太くてどっしりとした重みを見せる一方、組物は小柄で複雑に組み合わされており、桃山時代初期の地方的な建築のありさまを示す貴重な遺構だと評価している。派手な装飾は見られず、落ち着いたたたずまいを見せる点も挙げている。

見どころ

本殿を横から見ると、正面に長く延びる流造の屋根と、高い床と太い柱がつくる重厚な姿がわかる。現在の屋根は銅板で葺かれているが、茅葺の形をかたどった厚みのある屋根である(文化庁)。

次に軒下の組物に目を移したい。柱の太さに比べて組物は小ぶりで、細かく複雑に組まれている。下妻市が指摘するこの対比が、本殿の見どころである。建立年を伝える回廊の高欄の擬宝珠も、本殿まわりの見どころの一つになっている。

参拝について

大宝八幡神社本殿は大宝八幡宮の境内にあり、参拝の際に外から見ることができる。大宝八幡宮によれば、関東鉄道常総線の大宝駅から徒歩3分。車では圏央道の常総インターチェンジから約20分で、大宝保育園などの駐車場を無料で利用できる。問い合わせは大宝八幡宮(0296-44-3756)。

本殿内部の公開や撮影の可否についての公的な案内は見当たらなかったため、社務所に確かめたい。所在地は下妻市大宝667。

Q&A

Q大宝八幡神社本殿はいつ建てられましたか?
A天正5年(1577年)に下妻城主の多賀谷下総守尊経が建立しました。回廊の高欄の擬宝珠でわかります。
Q大宝八幡神社本殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A明治39年(1906年)4月14日です。
Q大宝八幡神社本殿の建築の特徴は?
A三間社流造で、建ち上がりが高く柱が太い一方、組物は小柄で複雑に組まれ、派手な装飾のない落ち着いた本殿です。
Q大宝八幡宮へのアクセスは?
A関東鉄道常総線の大宝駅から徒歩3分です。車では圏央道常総インターチェンジから約20分で、無料駐車場があります。
Q大宝八幡宮の祭神は?
A誉田別命(応神天皇)、足仲彦命(仲哀天皇)、気長足姫命(神功皇后)の三柱です。

基本情報

名称大宝八幡神社本殿(たいほうはちまんじんじゃほんでん)
所在地茨城県下妻市大宝667(大宝八幡宮)
指定区分重要文化財(建造物)
指定年明治39年(1906年)4月14日指定
員数1棟
寸法三間社流造、茅葺形銅板葺
所有者大宝八幡神社
公開状況境内で外観を見学可

参考文献

大宝八幡神社本殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/240
大宝八幡神社本殿(いばらきの文化財/茨城県教育委員会)
https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/bunkazai/kuni-4/
大宝八幡宮本殿・大宝城址(下妻市)
https://www.city.shimotsuma.lg.jp/shogaigakushu-bunka-sports/bunka/shiseki-bunkazai/bunkazai/page000335.html
交通アクセス(大宝八幡宮)
https://www.daiho.or.jp/traffic.html

最終更新日: 2026.10.05