東山家住宅便所・風呂棟とは

東山家住宅便所・風呂棟は、高知県安芸郡奈半利町にある明治38年(1905年)頃の便所と浴室を収めた付属屋で、平成15年(2003年)1月31日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ひがしやまけじゅうたくべんじょ・ふろとう」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積14平方メートル。登録番号は39-0068である。

東山家住宅便所・風呂棟は主屋の南方に建つ小さな付属屋で、屋敷の浴室と便所をひとつの棟にまとめている(文化庁)。

寄棟造の小さな棟

東山家住宅便所・風呂棟の規模は桁行2間半、梁間1間半で、南北に棟を通す寄棟造の木造平屋建である(文化庁)。棟の南東の端に五右衛門風呂を据える。

屋根は桟瓦葺だが、文化庁の解説は、左瓦と右瓦を使い分けて葺いている点を書き留めている。桟瓦には重なりの向きが逆になる左桟と右桟の2種類があり、屋根は通常どちらか一方で葺かれる。この小さな寄棟屋根で両方を使い分けた理由は、解説には書かれていない。

登録有形文化財としての価値

文化庁は東山家住宅便所・風呂棟を「再現することが容易でないもの」として登録した。解説が特徴に挙げるのは、浴室の床と便所のほか、建物の外まわりにも腰の高さまで30センチ角の装飾タイルを張り巡らしていることである。

主屋・蔵・石塀が景観への寄与で登録されたのに対し、屋敷の4件のうちこの棟だけが別の基準で登録されている。

見どころ

東山家住宅便所・風呂棟の見どころは、浴室の床、便所、そして外壁の腰まで張られた30センチ角の装飾タイルである(文化庁)。タイルの色や文様は解説に記されていないので、見る機会があれば確かめたい。

南東の隅に据えられた五右衛門風呂は、鉄の湯船を下から火で焚いて湯を沸かす風呂である。屋根を見上げられる位置にいれば、左瓦と右瓦の葺き分けにも目を向けたい。

見学について

東山家住宅便所・風呂棟は主屋の南方、屋敷の奥に建つ付属屋である(文化庁)。道路から見えるかどうかは確認できず、内部公開の案内も見つからなかった。敷地に立ち入っての見学はできないものと考えておきたい。

Q&A

Q東山家住宅便所・風呂棟はいつ建てられましたか?
A明治38年(1905年)頃です(文化庁)。
Q東山家住宅便所・風呂棟の特徴は何ですか?
A浴室の床、便所、外まわりの腰まで30センチ角の装飾タイルを張り巡らしていることです(文化庁)。
Q東山家住宅便所・風呂棟にはどんな風呂がありますか?
A建物の南東端に五右衛門風呂が据えられています(文化庁)。
Q東山家住宅便所・風呂棟は見学できますか?
A主屋の南方に建つ付属屋で、公開の案内は確認できませんでした。
Q東山家住宅便所・風呂棟が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成15年(2003年)1月31日です(文化庁)。

基本情報

名称東山家住宅便所・風呂棟(ひがしやまけじゅうたくべんじょ・ふろとう)
所在地高知県安芸郡奈半利町乙1281-2
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)1月31日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積14㎡
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況公開の案内なし

参考文献

東山家住宅便所・風呂棟(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003164
東山家住宅便所・風呂棟(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/116044
国登録有形文化財<建造物>【2/2 町村】(高知県)
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2024031100049/

最終更新日: 2026.10.19