旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)とは

旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)は、京都府京都市下京区玉本町にある明治44年(1911年)建築の煉瓦造の旧保険会社社屋で、平成26年(2014年)9月18日に国の重要文化財に指定された。読みは「きゅうしんしゅうしんとせいめいほけんかぶしきがいしゃほんかん(ほんがんじでんどういん)」。設計は東京帝国大学教授の伊東忠太である(文化庁)。

文化庁の記録では、煉瓦造、建築面積627.70平方メートル、二階建一部三階建、一部地下一階、銅板葺で、南西隅の門と煉瓦塀(煉瓦造、延長7.6メートル)が附属する。所有者は本願寺。本願寺を大株主とする真宗信徒生命保険株式会社の新社屋として建てられた(文化庁)。

伊東忠太の建築進化論

文化庁の解説によれば、この建物は伊東忠太の建築進化論に基づく初期の代表作であり、日本における建築様式の道程を体現した建築として価値が高い。重要文化財の指定基準は「意匠的に優秀なもの」である。

現在は本願寺伝道院と呼ばれ、本願寺によれば僧侶の伝道布教の学びの場として使われている。

見どころ

本願寺伝道院は、煉瓦造で外壁に煉瓦色の化粧タイルを張り、花崗岩の白い帯を廻らせるなど、英国風の様式を基調としている(文化庁)。

一方で、玄関上部のインド風のドームや六角形の塔屋、中国風の高欄など、アジア大陸の意匠を大胆に取り入れている。さらに組物を載せた柱や、窓の上の人字形割束をかたどった造形など、日本建築を解釈し直した細部も加えている(文化庁)。正面通から見上げると、赤い壁の上にドームと塔屋が重なって見える。

見学について

本願寺伝道院は通常非公開である。本願寺は、通常非公開の伝道院を会場にした講座を開くことがあり、その際は定員制・事前申し込みで、文化財保護の寄付として参加費を納める(本願寺)。外観は西本願寺の門前の正面通から見ることができる。所在地は京都市下京区油小路通正面下る玉本町199番地。

Q&A

Q本願寺伝道院はいつ建てられましたか?
A文化庁は明治44年(1911年)としています。本願寺の案内は1912年としています。
Q本願寺伝道院を設計したのは誰ですか?
A東京帝国大学教授の伊東忠太です(文化庁)。
Q本願寺伝道院の建物の特徴は?
A英国風の煉瓦造を基調に、インド風のドーム、六角塔屋、中国風の高欄、日本建築を再構成した細部を組み合わせています(文化庁)。
Q本願寺伝道院の内部は見学できますか?
A通常非公開です。本願寺が伝道院を会場にした講座を開くことがあり、その際は事前申し込みで入れます(本願寺)。
Q本願寺伝道院が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成26年(2014年)9月18日です。指定名称は旧真宗信徒生命保険株式会社本館です。

基本情報

名称旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)
所在地京都府京都市下京区油小路通正面下る玉本町199番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)9月18日指定
員数1棟
寸法煉瓦造、建築面積627.70平方メートル、二階建一部三階建、一部地下一階、銅板葺、南西隅門及び煉瓦塀(延長7.6メートル)附属
所有者本願寺
公開状況通常非公開(外観は通りから見学可)

参考文献

旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004726
本願寺伝道院で学ぶ 特別公開(本願寺)
https://www.hongwanji.kyoto/topics/img/2b180679eacd318d8f251e2f14a2bd6ab9b170e8.pdf

最終更新日: 2026.10.06