敷地の中ほどに残る明治前期の井戸

加藤酒造井戸は、長崎県島原市有明町大三東にある明治前期の石造の井戸で、平成20年(2008年)10月23日に国の登録有形文化財に登録された。店舗兼主屋の通り庭の奥、敷地のほぼ中央にあり、酒造りに使われたと伝えられている。

登録番号は42-0075、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の構造欄は加藤酒造井戸を石造、面積1.5平方メートルとしている。

加藤酒造井戸の井筒

地上に出ている加藤酒造井戸の井筒は、地元で採れた凝灰岩の板石を組んだものである。石の厚さは0.18メートル。井筒は1辺1.2メートルの四角形で、高さは0.45メートルと低い。

四隅の石は、端を半分ずつ欠き取って互いにかみ合わせる相欠きで組んである。目地に頼らず石どうしを組み合わせる納め方で、角を見るとその継ぎ目が分かる。

内側は直径1.0メートルの円筒形に掘られ、深さは10メートルある。外は四角く、中は丸い。

酒造りの水と加藤酒造井戸

文化庁の解説は、加藤酒造井戸が酒の醸造に使われたと伝えられていると記す。いつまで仕込みに使われていたのか、いまも水を汲めるのかは、文化庁・県の資料のどちらにも書かれていない。

加藤家が酒造りを始めたのは明治10年(1877年)で、加藤酒造井戸の年代も明治前期とされる。創業と同じ頃に掘られた可能性はあるが、資料はそこまで述べていない。

加藤酒造井戸の見学

加藤酒造井戸は敷地のほぼ中央、主屋の奥にあり、通りからは見えない。敷地は個人の住まいで、一般公開は確認できなかった。

加藤酒造井戸を見たい場合は、所有者の了解を得る必要がある。無断で敷地に入ることは控えたい。

Q&A

Q加藤酒造井戸はいつ造られましたか?
A文化庁は明治前期の築造としています。加藤家が酒造りを始めたのは明治10年(1877年)です。
Q加藤酒造井戸の大きさは?
A井筒は1辺1.2メートル、高さ0.45メートルの四角形で、内側は直径1.0メートル、深さ10メートルの円筒形です。
Q加藤酒造井戸は何に使われていましたか?
A文化庁の解説によれば、酒の醸造に使われたと伝えられています。
Q加藤酒造井戸の石材は何ですか?
A地元産の凝灰岩です。厚さ0.18メートルの石を相欠きで組んでいます。
Q加藤酒造井戸は見学できますか?
A敷地の中央にあって通りからは見えず、敷地の一般公開も確認できませんでした。

基本情報

名称加藤酒造井戸(かとうしゅぞういど)
所在地長崎県島原市有明町大三東戊字西川1216-1
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号42-0075
指定年平成20年(2008年)10月23日登録
員数1基
寸法石造、面積1.5平方メートル、井筒1辺1.2メートル・高さ0.45メートル、内径1.0メートル、深さ10メートル
所有者個人
公開状況非公開(通りからは見えない)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):加藤酒造井戸
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007412
長崎県文化財データベース:加藤酒造店舗兼主屋・井戸・門・表土塀・裏土塀
https://www.pref.nagasaki.jp/bunkadb/index.php/view/270

最終更新日: 2026.10.02