主屋の西に建つ大正期の薬医門

加藤酒造門は、長崎県島原市有明町大三東にある大正期の門で、平成20年(2008年)10月23日に国の登録有形文化財に登録された。間口2.5メートルの一間薬医門で、店舗兼主屋の西に並び、通りに北面して建つ。

登録番号は42-0076、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は加藤酒造門を比較的規模の大きい門とし、主屋とともに屋敷の表構えをつくると評価している。

加藤酒造門の組み方

加藤酒造門は、切石の礎石の上に本柱を立て、その上に冠木と男梁を架け渡してつくる。軒は一軒の疎垂木で、垂木の間をゆったりあけた、すっきりした軒先になる。

屋根は切妻造の桟瓦葺。棟は熨斗瓦を積み重ね、漆喰で塗り固めている。2本の本柱の間には、両開きの板戸を吊る。

足元の切石と、棟の白い漆喰。どちらも通りを行く人の目に最初に入る部分である。

加藤酒造門と通りの表構え

加藤酒造門の東には店舗兼主屋が続き、西からは表土塀が通りに沿って延びる。明治前期の主屋に対して門は大正期と新しいが、桟瓦の屋根を載せた門と主屋、その先の土塀が一続きになって、加藤酒造の通りの正面をつくっている。

県は、主屋の座敷の前に庭をとって塀で囲む構えを島原街道沿いの町家の特徴としている。その囲いの通り側の入口にあたるのが加藤酒造門である。

加藤酒造門の見学

加藤酒造門は通りに面しているので、道から外観を見ることができる。門の奥は個人の住まいで、敷地の一般公開は確認できなかった。門をくぐって中へ入るのは控えたい。

見どころは、本柱の上で冠木と男梁が組み合う部分と、漆喰で固めた熨斗積の棟である。通りの向かい側から正面を見ると、切妻屋根の輪郭と両開きの板戸がよく分かる。

Q&A

Q加藤酒造門はいつ建てられましたか?
A文化庁は大正期の建築としています。
Q加藤酒造門はどのような形式の門ですか?
A間口2.5メートルの一間薬医門で、屋根は切妻造の桟瓦葺です。本柱の上に冠木と男梁を架け、両開きの板戸を吊っています。
Q加藤酒造門はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。比較的規模が大きく、主屋とともに通りに面した表構えをつくる点が評価されています。
Q加藤酒造門は見学できますか?
A通りに面しているので外観は道から見られます。奥は個人の住まいで、敷地の一般公開は確認できませんでした。
Q加藤酒造門はどこにありますか?
A加藤酒造の店舗兼主屋のすぐ西で、通りに北面して建っています。

基本情報

名称加藤酒造門(かとうしゅぞうもん)
所在地長崎県島原市有明町大三東戊字西川1216-1
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号42-0076
指定年平成20年(2008年)10月23日登録
員数1基
寸法木造、切妻造桟瓦葺、一間薬医門、間口2.5メートル
所有者個人
公開状況外観のみ通りから見学可(敷地は非公開)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):加藤酒造門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007413
国指定文化財等データベース(文化庁):加藤酒造店舗兼主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007411
長崎県文化財データベース:加藤酒造店舗兼主屋・井戸・門・表土塀・裏土塀
https://www.pref.nagasaki.jp/bunkadb/index.php/view/270

最終更新日: 2026.10.02