門から左右に延びる97メートルの石垣
中野家住宅石垣は、佐賀県藤津郡太良町伊福の中野家住宅にある明治42年(1909年)頃の石垣で、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録された。総延長は97メートルある。
文化庁の解説によると、中野家住宅石垣は2つの区間からなる。門柱の東側から北へ直角に折れて延びる30メートルと、門柱の西側から庭園を囲うように延びる67メートルである。
構造と登録の理由
石垣は切石を2段に積み、上端を平らに仕上げている。上に塀を載せるための造りで、低い石垣の上に塀が立つ屋敷の外構えだったことが分かる。
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁は、丁寧な造りで保存状態も良く、往時の屋敷構えを知るうえで欠かせないと評価している。門柱と同じ明治42年頃のものとされ、主屋の建築と同じ時期に屋敷の輪郭が整えられたことになる。
見どころ
中野家住宅石垣でまず見たいのは、切石の2段積みの端正さである。自然石を積んだ石垣と違い、形を整えた石が水平の目地でそろい、上端は塀を受けるためにまっすぐ通る。
平面の形にも意味がある。東の区間は北へ直角に折れて敷地の側面を区切り、西の区間は庭園を囲い込む。門柱を起点に左右で役割の違う2本の石垣が、屋敷の表と庭の範囲を示している。
かつて上端に載っていた塀について、現状を記した資料は確認できていない。
見学方法
中野家住宅石垣は個人の住宅の外構えで、敷地内は一般に公開されていない。公道からどこまで見えるかは確認できていない。石垣に上ったり、敷地に立ち入ったりしないこと。
撮影についての定めは公表されていない。屋敷全体の成り立ちは中野家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 中野家住宅石垣の長さは?
- 総延長97メートルです。門柱の東側から北へ直角に折れる30メートルと、門柱の西側から庭園を囲う67メートルの2区間からなります。
- 中野家住宅石垣はどのような造りですか?
- 切石を2段に積み、上に塀を載せるため上端を平らに仕上げています。
- 中野家住宅石垣はいつ造られましたか?
- 明治42年(1909年)頃とされ、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録されました。
- 中野家住宅石垣はなぜ登録有形文化財になったのですか?
- 丁寧な造りで保存状態が良く、往時の屋敷構えを知るうえで欠かせないものとして、国土の歴史的景観への寄与が認められました。
- 中野家住宅石垣は見学できますか?
- 個人の住宅の外構えで、敷地内は公開されていません。公道からの見え方は確認できていません。
基本情報
| 名称 | 中野家住宅石垣(なかのけじゅうたくいしがき) |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県藤津郡太良町大字伊福字椎木坂甲1978 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号41-0104 |
| 指定年 | 平成29年(2017年)5月2日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 石造、総延長97メートル(30メートルと67メートルの2区間)、切石2段積 |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし(中野家が継承する個人の住宅) |
| 公開状況 | 個人の住宅で非公開。敷地内への立ち入り不可 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁):中野家住宅石垣
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011601
- 国指定文化財等データベース(文化庁):中野家住宅門柱
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011600
最終更新日: 2026.09.25