金峯山寺本堂(蔵王堂)とは

金峯山寺本堂は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある天正19年(1591年)ごろの全国でも有数の大建築である蔵王堂で、昭和28年(1953年)11月14日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「きんぷせんじほんどう」。

裳階を廻らせた金峯山寺本堂(蔵王堂)
裳階を廻らせた金峯山寺本堂(蔵王堂)KENPEI / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、桁行五間・梁間六間の一重もこし付、入母屋造・檜皮葺。指定番号は00156である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治35年(1902年)4月17日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

天正の再興

金峯山寺は役小角が開いたと伝える寺で、山上と山下の二つの伽藍に分かれる(文化庁)。この本堂は山下の伽藍のもので、蔵王堂と呼ばれる。古来たびたび火災にあい、現在の堂は天正14年(1586年)の焼失後に再興されたものである。

記録には天正15年(1587年)に立柱、16年ごろに供養とあるが、扉の八双金具に天正19年(1591年)の刻銘があり、このころには本体の工事をほぼ終えていたとみられる(文化庁)。

国宝としての価値

文化庁は、このような大建築の造営は技術的に難しいにもかかわらず、よく整った形態を示しているとしている。

柱が林立する大空間

桁行五間・梁間六間の身舎に裳階を付け、正面26メートル、側面27メートル、総高27.5メートルに及ぶ、全国でも有数の大建築である(文化庁)。観光庁の多言語解説文は、日本で2番目に大きな伝統的木造建築と紹介している。

身舎は和様の四手先の組物で、中備に花肘木や双斗を入れ、裳階は三斗組で、組物の間を蟇股や簑束で飾る(文化庁)。内部には仕上げていない長大な柱が林立し、壮観である。

見どころ

内部に林立する仕上げていない長大な柱と、身舎の四手先の組物が見どころである(文化庁)。観光庁の多言語解説文によれば、堂内の蔵王権現像は時折公開されるのみである。

見学について

金峯山寺が所有する(文化庁)。拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。本堂・二王門・銅鳥居は金峯山寺のページにまとめている。

Q&A

Q金峯山寺本堂はいつ建てられましたか?
A天正14年(1586年)の焼失後に再興され、天正19年(1591年)ごろに本体の工事をほぼ終えたとみられます(文化庁)。
Qどれくらいの大きさですか?
A正面26メートル、側面27メートル、総高27.5メートルです(文化庁)。
Q別名は?
A蔵王堂です(文化庁)。
Q内部の見どころは?
A仕上げていない長大な柱の林立です(文化庁)。
Q金峯山寺本堂が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。

基本情報

名称金峯山寺本堂(きんぷせんじほんどう)
所在地奈良県吉野郡吉野町大字吉野山
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和28年(1953年)11月14日国宝指定
員数1棟
寸法桁行五間、梁間六間、一重もこし付、入母屋造、檜皮葺(正面26m・側面27m・総高27.5m)
所有者金峯山寺
公開状況拝観の公的な案内(時間・料金)は未確認

参考文献

金峯山寺本堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2797
Kinpusenji Temple(観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース、英語)
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/en/R1-00584.html

最終更新日: 2026.10.23