金峯山寺二王門とは
金峯山寺二王門は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある康正2年(1456年)の二重門の代表的な遺構で、昭和28年(1953年)11月14日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「きんぷせんじにおうもん」。

文化庁の記録では、三間一戸二重門、入母屋造・本瓦葺で、附として風鐸1箇があわせて指定されている。指定番号は00157である。
文化庁の記録では、これに先立つ明治39年(1906年)4月14日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。
風鐸の刻銘と二王像
金峯山寺は役小角が開いたと伝える寺で、山上と山下の二つの伽藍に分かれる(文化庁)。寺に伝わる風鐸に「金峯山二王堂、康正二年(一四五六)九月日」などの刻銘があり、二王門の建立を伝える。この風鐸もあわせて指定されている。
門の二王像は、胎内の銘によって延文2年(1357年)の造立で、康正2年(1456年)に彩色を行ったことが知られる(文化庁)。
国宝としての価値
文化庁は、この門を二重門の代表的な遺構として価値が高いとしている。
正規の三手先の二重門
規模の大きな三間一戸の二重門で、全体の姿はやや重厚な感があるが、上重・下重とも三手先の組物を組む正規の方式にのっとっている(文化庁)。下重の中央間には蟇股と双斗を組み合わせたものを飾り、内部の虹梁の上にも蟇股を入れる。これらの細部の手法は優れている。
中世には1階の組物で2階の廻縁を支えるいわゆる楼門が一般的となり、腰屋根を付けた二重門はあまり残っていない(文化庁)。
見どころ
上重・下重とも三手先の組物と、下重の中央間の蟇股と双斗の飾りが見どころである(文化庁)。
見学について
金峯山寺が所有する(文化庁)。拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。本堂・二王門・銅鳥居は金峯山寺のページにまとめている。寺の令和3年(2021年)の案内には、仁王門の解体大修理のための勧進が記されている(金峯山寺)。
Q&A
- 二王門はいつ建てられましたか?
- 寺に伝わる風鐸の刻銘から、康正2年(1456年)とされます(文化庁)。
- 二王像はいつ造られましたか?
- 延文2年(1357年)で、康正2年(1456年)に彩色されました(文化庁)。
- なぜ価値が高いのですか?
- 腰屋根を付けた二重門が少ない中で、その代表的な遺構だからです(文化庁)。
- 附として指定されているものは?
- 風鐸1箇です(文化庁)。
- 金峯山寺二王門が国宝に指定されたのはいつですか?
- 昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。
基本情報
| 名称 | 金峯山寺二王門(きんぷせんじにおうもん) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県吉野郡吉野町大字吉野山 |
| 指定区分 | 国宝(建造物) |
| 指定年 | 昭和28年(1953年)11月14日国宝指定 |
| 員数 | 1棟(附 風鐸1箇) |
| 寸法 | 三間一戸二重門、入母屋造、本瓦葺 |
| 所有者 | 金峯山寺 |
| 公開状況 | 拝観の公的な案内(時間・料金)は未確認 |
参考文献
- 金峯山寺二王門(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2798
- 金峯山寺連携講座「金峯山寺~信仰と名宝より~」(金峯山寺)
- https://www.kinpusen.or.jp/info/data/445073fb7e280153b739b18013dc2decf4773fbd.pdf
最終更新日: 2026.10.23