金峯山寺二王門とは

金峯山寺二王門は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある康正2年(1456年)の二重門の代表的な遺構で、昭和28年(1953年)11月14日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「きんぷせんじにおうもん」。

石段の上に建つ金峯山寺二王門
石段の上に建つ金峯山寺二王門663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、三間一戸二重門、入母屋造・本瓦葺で、附として風鐸1箇があわせて指定されている。指定番号は00157である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治39年(1906年)4月14日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

風鐸の刻銘と二王像

金峯山寺は役小角が開いたと伝える寺で、山上と山下の二つの伽藍に分かれる(文化庁)。寺に伝わる風鐸に「金峯山二王堂、康正二年(一四五六)九月日」などの刻銘があり、二王門の建立を伝える。この風鐸もあわせて指定されている。

門の二王像は、胎内の銘によって延文2年(1357年)の造立で、康正2年(1456年)に彩色を行ったことが知られる(文化庁)。

国宝としての価値

文化庁は、この門を二重門の代表的な遺構として価値が高いとしている。

正規の三手先の二重門

規模の大きな三間一戸の二重門で、全体の姿はやや重厚な感があるが、上重・下重とも三手先の組物を組む正規の方式にのっとっている(文化庁)。下重の中央間には蟇股と双斗を組み合わせたものを飾り、内部の虹梁の上にも蟇股を入れる。これらの細部の手法は優れている。

中世には1階の組物で2階の廻縁を支えるいわゆる楼門が一般的となり、腰屋根を付けた二重門はあまり残っていない(文化庁)。

見どころ

上重・下重とも三手先の組物と、下重の中央間の蟇股と双斗の飾りが見どころである(文化庁)。

見学について

金峯山寺が所有する(文化庁)。拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。本堂・二王門・銅鳥居は金峯山寺のページにまとめている。寺の令和3年(2021年)の案内には、仁王門の解体大修理のための勧進が記されている(金峯山寺)。

Q&A

Q二王門はいつ建てられましたか?
A寺に伝わる風鐸の刻銘から、康正2年(1456年)とされます(文化庁)。
Q二王像はいつ造られましたか?
A延文2年(1357年)で、康正2年(1456年)に彩色されました(文化庁)。
Qなぜ価値が高いのですか?
A腰屋根を付けた二重門が少ない中で、その代表的な遺構だからです(文化庁)。
Q附として指定されているものは?
A風鐸1箇です(文化庁)。
Q金峯山寺二王門が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。

基本情報

名称金峯山寺二王門(きんぷせんじにおうもん)
所在地奈良県吉野郡吉野町大字吉野山
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和28年(1953年)11月14日国宝指定
員数1棟(附 風鐸1箇)
寸法三間一戸二重門、入母屋造、本瓦葺
所有者金峯山寺
公開状況拝観の公的な案内(時間・料金)は未確認

参考文献

金峯山寺二王門(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2798
金峯山寺連携講座「金峯山寺~信仰と名宝より~」(金峯山寺)
https://www.kinpusen.or.jp/info/data/445073fb7e280153b739b18013dc2decf4773fbd.pdf

最終更新日: 2026.10.23