日本聖公会奈良基督教会とは

日本聖公会奈良基督教会は、奈良県奈良市登大路町にある昭和5年(1930年)の和風の教会堂で、平成27年(2015年)7月8日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「にほんせいこうかいならきりすときょうかい」。会堂と親愛幼稚園舎の2棟からなる。

文化庁の記録では、会堂は三廊式の木造教会堂で、桟瓦葺一部銅板葺、建築面積343.61平方メートル、西面に渡廊下が附属する。親愛幼稚園舎は木造、桟瓦葺一部銅板葺で、建築面積259.88平方メートル。指定番号は2631である。

奈良公園の隣に建てた和風の教会

日本聖公会奈良基督教会は、興福寺境内の西隣に建つ(文化庁)。明治18年(1885年)に大阪の聖公会宣教師が奈良へ伝道者を送ったことに始まり、明治42年(1909年)に現在地を購入した。隣接する奈良公園の風致を守るため、教会堂でありながら純粋な和風の意匠で計画された。

設計と施工は、奈良県内で古社寺の修理に携わった大木吉太郎(1887〜1971年)である(文化庁)。昭和3年(1928年)に着工し、会堂は昭和5年(1930年)に竣工して4月29日に献堂式が行われた。幼稚園舎は当初会館として設計されたが、竣工間際に幼稚園舎とされ、昭和4年(1929年)12月に完成した。

敷地の中心に会堂が建ち、その西に親愛幼稚園舎が並んで渡廊下でつながる(文化庁)。会堂は桁行27.6メートル、会衆席の梁間11.8メートルで、北に至聖所を置き、身廊を高くして高窓を設け、両脇の側廊を列柱で区切る三廊式のバシリカの形式に倣っている。

重要文化財としての価値

文化庁は、古建築から着想を得た要素を巧みにまとめ、各部の釣り合いも細部の意匠も秀逸だとする。古社寺修理で学んだ伝統的な要素を使いこなして教会堂として完成させた、昭和初期の近代和風建築の好例として、平成27年(2015年)7月8日に重要文化財に指定された。

見どころ

屋根は勾配の緩い伸びやかな桟瓦葺で、南を入母屋造とし、北で大棟を直交させた交差部に十字架を立てる(文化庁)。内部では、小組格天井と、身廊の高窓にはめた菱格子の窓、聖所との境の透欄間に注目したい。

聖卓や椅子など家具45点も建物に合わせて設計されたもので、設計図面147枚、石造の正門とともに附として指定されている(文化庁)。教会によれば、欄間の透かし模様には信徒が育てた桐材が使われている。

見学について

教会によれば、毎週日曜日の午前は礼拝で、日曜日の午後に礼拝堂を見学できる(行事で見学できない日もある)。近鉄奈良駅の2番・3番出口から東向商店街に入って徒歩2分、JR奈良駅から徒歩15分で、駐車場はない。

Q&A

Q日本聖公会奈良基督教会はいつ建てられましたか?
A会堂は昭和5年(1930年)、親愛幼稚園舎は昭和4年(1929年)に竣工しました(文化庁)。
Q奈良基督教会はなぜ和風の建物なのですか?
A隣接する奈良公園の風致を守るためです(文化庁)。
Q奈良基督教会の礼拝堂は見学できますか?
A日曜日の午後に見学できます。行事で見学できない日もあります(奈良基督教会)。
Q奈良基督教会への行き方は?
A近鉄奈良駅2番・3番出口から徒歩2分です(奈良基督教会)。
Q日本聖公会奈良基督教会が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成27年(2015年)7月8日です(文化庁)。

基本情報

名称日本聖公会奈良基督教会(にほんせいこうかいならきりすときょうかい)
所在地奈良県奈良市登大路町44番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成27年(2015年)7月8日指定
員数2棟(附 会堂家具45点、正門、設計図面147枚)
寸法会堂:木造、建築面積343.61㎡/親愛幼稚園舎:木造、建築面積259.88㎡
所有者日本聖公会奈良基督教会・学校法人親愛学園
公開状況日曜午後に礼拝堂見学可

参考文献

日本聖公会奈良基督教会(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00004823
見学の方へ(日本聖公会奈良基督教会)
https://nskk-nara.com/info
交通アクセス(日本聖公会奈良基督教会)
https://nskk-nara.com/access

最終更新日: 2026.10.15

同エリアの文化財

いずれも同じエリアの徒歩圏内にあるので、あわせての見学がおすすめです。

  1. 日本聖公会奈良基督教会 親愛幼稚園舎 0.00 km
  2. 日本聖公会奈良基督教会 会堂 0.02 km