二つの席をつないだ原家住宅茶室

原家住宅茶室は、新潟県新潟市江南区二本木にある明治39年(1906年)建築の茶室で、昭和51年(1976年)に同じ敷地のなかで移築され、平成28年(2016年)8月1日に国の登録有形文化財に登録された。木造平屋建で屋根は銅板葺、建築面積は46平方メートルである。

広さの違う二つの席、三畳と四畳半をつないだ建物で、それぞれに銅板葺の切妻造の屋根をのせる。屋根が二つ並ぶ外観が、そのまま中の構成を示している。

原家住宅茶室の来歴と登録の理由

建てられた当初、原家住宅茶室は仏間棟の北側に接続していた。住まいの奥、仏間に続く位置に茶席を置いていたことになる。

昭和51年(1976年)、茶室は仏間棟から切り離され、敷地のなかに土を盛った場所へ移された。移築後40年ほどを経ての登録であり、移された後のいまの姿が屋敷の景観の一部として評価されたことになる。

文化庁の解説は、床構えなどに良材を多く用い、上品に仕上げている点を挙げている。材木を商う家の茶室らしく、手をかける場所を床の間まわりの材に置いている。

原家住宅茶室の見どころ

外まわりで目を引くのは土庇である。四畳半の北面を除く三方に土庇をめぐらせ、円柱で支える。角材ではなく丸い柱を並べることで、軒下の印象がやわらかくなる。

盛土の上に独立して建つことも、この茶室の性格を変えている。母屋の一部だった頃とは違い、いまは四方から屋根の形が見える位置にある。二つの切妻屋根の大きさの差が、三畳と四畳半の広さの差をそのまま映している。

室内の見どころは床構えで、原家住宅茶室の良材はここに集まっている。

原家住宅茶室の見学について

原家住宅茶室は非公開である。茶会などの催しで一般に開かれるという案内も、調べた範囲では見当たらなかった。

茶室は敷地内の盛土の上に建つが、その正確な位置は公表資料に記されておらず、外からどの程度見えるかは確認できていない。敷地に入って近づくことはできない。

Q&A

Q原家住宅茶室でお茶会や見学はできますか?
Aできません。原家住宅は個人の住まいで、茶室も非公開です。茶会などで一般に開かれるという案内も見当たりません。
Q原家住宅茶室はいつ建てられ、いつ移築されましたか?
A明治39年(1906年)に建てられ、昭和51年(1976年)に同じ敷地内の盛土した場所へ移築されました。平成28年(2016年)8月1日に国の登録有形文化財に登録されています(登録番号15-0427)。
Q原家住宅茶室はどんな構成ですか?
A三畳と四畳半の二つの茶室をつないだ建物で、それぞれに銅板葺の切妻屋根がかかります。四畳半の北面以外には、円柱で支えた土庇をめぐらせています。
Q原家住宅茶室はもともとどこにありましたか?
A仏間棟の北側に接続していました。移築後は母屋から離れ、敷地内の盛土の上に独立して建っています。
Q原家住宅茶室の見どころはどこですか?
A床構えなどに多く用いられた良材と、上品な仕上げです。外観では、二つ並ぶ切妻屋根と、円柱で支えた土庇が特徴です。

基本情報

名称原家住宅茶室(はらけじゅうたくちゃしつ)
所在地新潟県新潟市江南区二本木1800子他
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号15-0427
指定年平成28年(2016年)8月1日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積46平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住まい)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)― 原家住宅茶室
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011085
文化遺産オンライン ― 原家住宅茶室
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/269512
新潟市 ― 市に所在する国登録文化財一覧
https://www.city.niigata.lg.jp/kanko/bunka/rekishi/bunkazai/ichiran/touroku.html

最終更新日: 2026.09.24