了玄庵のツナギガヤとは:葉の表裏が反転するカヤの老樹

了玄庵のツナギガヤ(りょうげんあんのつなぎがや)は、新潟県南蒲原郡田上町にあるカヤの老樹で、大正11年(1922年)10月12日に国の天然記念物に指定された。

文化庁の記録では、指定基準は名木・巨樹・老樹・畸形木などにあたる。指定時の説明によると、ツナギガヤ(繋榧)はカヤの変種で、毎年伸びる新しい枝の葉の表と裏がまったく反転していることを特徴とする。

指定時の説明は、この木を越後七不思議の一つで、形態の異常を研究するうえで珍しいものとしている。

了玄庵のツナギガヤの伝承

田上町によると、ツナギガヤには親鸞にまつわる伝承がある。親鸞が護摩堂山の城主に招かれて法話をした折、城主が差し出したカヤの実は、農民が年貢米の代わりに糸でつないで納めたものだった。その一粒を地に植えると翌年に芽を出し、実にはつないだ穴の跡があり、一つの枝で葉が表向きと裏向きに互い違いになっていたという。

田上町によると、このカヤの木は約700年前に護摩堂山の麓から境内に移植されたと伝えられる。了玄庵は、親鸞の旧跡であるツナギガヤのかたわらに、浄土真宗西養寺の御旅屋として建てられたという。

田上町は、護摩堂山の山頂付近にも国の天然記念物「田上村ツナギガヤ自生地」があると紹介している。

了玄庵のツナギガヤの見どころ

枝先の新しい葉を観察し、葉の表と裏が互い違いに並ぶ様子を確かめたい。普通のカヤでは葉の表側がそろって上を向くため、表裏が入れ替わる姿がこの木の特徴になる。

田上町によると、境内には親鸞の像も立つ。伝承と結びついた老樹を、境内の中で見ることができる。

了玄庵のツナギガヤの見学方法

天然記念物のため、枝や葉、実を採ってはならない。境内は寺の敷地なので、参拝者や寺の迷惑にならないよう配慮したい。

田上町は、この木のある寺を「了玄寺」と表記しており、文化庁の名称(了玄庵)とは表記が異なる。問い合わせは田上町産業振興課商工観光係(0256-57-6225)へ。

Q&A

Q了玄庵のツナギガヤはいつ天然記念物に指定されましたか?
A大正11年(1922年)10月12日に指定されました。
Qツナギガヤとは何ですか?
Aカヤの変種で、毎年伸びる新しい枝の葉の表と裏が反転していることが特徴です。
Q了玄庵のツナギガヤにはどんな伝承がありますか?
A親鸞が植えた、糸でつないだカヤの実から育ったという伝承があり、越後七不思議の一つとされます。
Qツナギガヤは他にもありますか?
A田上町の護摩堂山の山頂付近に「田上村ツナギガヤ自生地」があり、こちらも天然記念物です。
Q了玄庵のツナギガヤはどこにありますか?
A新潟県南蒲原郡田上町にあります。

基本情報

名称了玄庵のツナギガヤ(りょうげんあんのつなぎがや)
所在地新潟県南蒲原郡田上町
指定区分天然記念物
指定年大正11年(1922年)10月12日指定
員数1本
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況境内で見学可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「了玄庵のツナギガヤ」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/834
文化遺産オンライン「了玄庵のツナギガヤ」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/138307
田上町「了玄寺とつなぎがや」
https://www.town.tagami.niigata.jp/kankou/docs/8824.html

最終更新日: 2026.09.28