別府市朝見浄水場配水池南出入口とは

別府市朝見浄水場配水池南出入口は、大分県別府市朝見二丁目の朝見浄水場にある大正15年(1926年)の鉄筋コンクリート造の建屋で、平成9年(1997年)9月3日に国の登録有形文化財に登録された。浄水場の敷地の西端にある配水池の南側面に設けられた管理用の出入口で、建築面積は13平方メートル、登録番号は44-0015である。

平面は長方形。配水池の南北に1棟ずつある出入口のうち、南側の1棟にあたる。

登録の理由:小屋を「建築」として扱う

文化庁の解説は、別府市朝見浄水場配水池南出入口について、小規模ながら建築として扱っている点を評価し、配水池とともに記念的な施設であるとしている。管理のための出入口であれば、コンクリートの箱に扉を付けるだけでも用は足りる。そこに仕上げと窓の形で手をかけたことが、この小屋を建築にしている。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

年代は文化庁のデータベースで大正15年(1926年)。別府市の『別府市水道100年誌』も、南北の出入口を大正15年(1926年)起工、昭和2年(1927年)竣工の第1期拡張事業の施設としており、時期はほぼ一致する。

見どころ:洗い出しの壁とアーチ形の窓枠

別府市朝見浄水場配水池南出入口の壁面は洗い出しで仕上げられている。洗い出しは、小石を混ぜたモルタルを塗り、固まりきる前に表面を水で洗って石粒を浮き出させる左官の技法である。平らに塗っただけの壁と違い、近づくと粒の凹凸が見え、光の当たり方で表情が変わる。

側面にはアーチ形の窓枠が設けられている。四角い箱のような平面に、上端を丸く描いた開口を添えることで、正面以外の面にも見せ場をつくった。

北出入口が柱型と柱頭飾という立体的な装飾で格を出しているのに対し、南出入口は壁の肌合いと窓の輪郭で勝負している。同じ年、同じ大きさの2棟が、別々の手法でまとめられている。

見学方法

別府市朝見浄水場配水池南出入口は稼働中の浄水場の構内にあり、市は常時の見学受付を案内していない。見学会などで近づける機会があれば、正面だけでなく側面へまわってアーチ形の窓枠を確かめ、壁に顔を寄せて洗い出しの石粒を見てほしい。内部に入れるか、撮影できるかは当日の係員に確認のこと。

Q&A

Q別府市朝見浄水場配水池南出入口はどこにありますか?
A別府市朝見二丁目の朝見浄水場の構内で、敷地の西端にある配水池の南側面に設けられています。
Q別府市朝見浄水場配水池南出入口はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは大正15年(1926年)です。別府市の記録でも、大正15年(1926年)から昭和2年(1927年)にかけての第1期拡張事業の施設とされています。
Q別府市朝見浄水場配水池南出入口の外観の特徴は?
A平面は長方形で、壁面を洗い出しで仕上げ、側面にアーチ形の窓枠を設けています。鉄筋コンクリート造で、建築面積は13平方メートルです。
Q別府市朝見浄水場配水池南出入口が登録有形文化財になった理由は?
A小規模な管理用の出入口でありながら建築として丁寧に扱われ、配水池とともに記念的な施設とされたためです。平成9年(1997年)9月3日に登録されました。
Q別府市朝見浄水場配水池南出入口は見学できますか?
A稼働中の浄水場の構内にあるため、市は常時の見学受付を案内していません。上下水道局の見学会などで構内に入れる機会があります。問い合わせ先は朝見浄水場(電話0977-22-0527)です。

基本情報

名称別府市朝見浄水場配水池南出入口
所在地大分県別府市朝見2-4130-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成9年(1997年)9月3日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造、建築面積13平方メートル
所有者別府市
公開状況常時公開なし(稼働中の浄水場の構内。見学会などの際に見学可)

参考文献

別府市朝見浄水場配水池南出入口(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000319
別府市朝見浄水場配水池南出入口(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/191319
別府市水道100年誌(別府市上下水道局、PDF)
https://www.city.beppu.oita.jp/doc/seikatu/suido/s_jigyo/anniversary/kinensi.pdf

最終更新日: 2026.09.29