別府市朝見浄水場量水室とは

別府市朝見浄水場量水室は、大分県別府市朝見二丁目にある昭和2年(1927年)の鉄筋コンクリート造の建物で、平成9年(1997年)9月3日に国の登録有形文化財に登録された。高台にある朝見浄水場からやや離れた北側の低地に建ち、建築面積は17平方メートル、登録番号は44-0016である。

量水室は、水の量を量る設備を納める建屋を指す名称である。別府市の『別府市水道100年誌』によると、第1期拡張事業のときに量水池とともに設けられた。

登録の理由:古典様式を小さな建物に

文化庁の解説は、別府市朝見浄水場量水室を、古典様式による独特の外観で広く親しまれてきた建物と評価している。17平方メートルは5件のなかでは配水池に次ぐ広さだが、建物としてはなお小さい。その規模で、基壇、列柱、柱頭飾り、アーチ形の窓枠という古典建築の要素をひととおりそろえている点が評価の核になっている。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

年代は文化庁のデータベースで昭和2年(1927年)。第1期拡張事業は大正15年(1926年)に起工し、昭和2年(1927年)11月に竣工しており、市の記録とも合う。

見どころ:基壇に立つ列柱

別府市朝見浄水場量水室は、基壇を思わせる基礎の上に建つ。地面から一段持ち上げたこの台が、小さな建物に神殿のような構えを与えている。

壁には列柱が並ぶ。文化庁の解説によれば、正面は1間、側面は2間に見えるように柱を配している。間(けん)は柱と柱の間を数える単位で、正面から見ると柱が2本、側面から見ると3本並ぶ構成になる。柱の頂部には柱頭飾りを置き、柱のあいだにはアーチ形の窓枠を設けている。

正面より側面の柱間を多くしたことで、横から見たときに奥行きのある建物に見える。小さな建物を実際より堂々と見せる工夫と受け取れる。

見学方法

別府市朝見浄水場量水室は浄水場の構内ではなく、北側の低地に離れて建つ。ただし、周囲の土地の管理や、道路からどこまで見えるかは市の資料に書かれていない。訪れる場合は私有地や管理区域に立ち入らないよう注意し、見学の可否は朝見浄水場(電話0977-22-0527)に問い合わせたい。内部は公開されていない。外から見られる場合は、側面にまわって2間に割られた柱の並びとアーチ形の窓枠を確かめたい。

Q&A

Q別府市朝見浄水場量水室はどこにありますか?
A大分県別府市朝見2-4075-5で、高台の朝見浄水場からやや離れた北側の低地に建っています。登録された5件のうち、浄水場の構外にあるのはこの量水室だけです。
Q別府市朝見浄水場量水室はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和2年(1927年)です。別府市の記録でも、昭和2年(1927年)11月に竣工した第1期拡張事業で量水池とともに設けられたとされています。
Q別府市朝見浄水場量水室の建築の特徴は?
A鉄筋コンクリート造、建築面積17平方メートルの小さな建物で、基壇風の基礎の上に、正面1間・側面2間に見せる列柱を配し、柱頭飾りとアーチ形の窓枠を備えた古典様式の外観です。
Q別府市朝見浄水場量水室が登録有形文化財になった理由は?
A古典様式による独特の外観が広く親しまれている点が評価されました。平成9年(1997年)9月3日に登録されています。
Q別府市朝見浄水場量水室は見学できますか?
A内部は公開されていません。周囲の立ち入りや外から見える範囲について市の案内はないため、訪れる前に朝見浄水場(電話0977-22-0527)に確認してください。

基本情報

名称別府市朝見浄水場量水室
所在地大分県別府市朝見2-4075-5
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成9年(1997年)9月3日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造、建築面積17平方メートル
所有者別府市
公開状況内部非公開(浄水場の構外の低地に建つ。外観の見学可否は要問い合わせ)

参考文献

別府市朝見浄水場量水室(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000320
別府市朝見浄水場量水室(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/185050
別府市水道100年誌(別府市上下水道局、PDF)
https://www.city.beppu.oita.jp/doc/seikatu/suido/s_jigyo/anniversary/kinensi.pdf

最終更新日: 2026.09.29