短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉とは:九鬼長門守の所持にちなむ、同作中特に出来の優れた正宗の短刀

短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉(たんとう〈むめいまさむね(めいぶつくきまさむね)〉)は、岡山県岡山市北区丸の内の林原美術館にある鎌倉時代の正宗の無銘の短刀で、昭和32年(1957年)2月19日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は1口、身長24.8センチメートル、元幅2.3センチメートルで、所有者はナガセヴィータ株式会社である。昭和12年(1937年)5月25日に当時の制度で指定されている。

文化庁によると、もと九鬼長門守の所持だったことから「九鬼正宗」の号があり、『享保名物帳』に載る。

短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉の姿

文化庁の記録によると、平造、三つ棟、内反りの尋常な短刀である。鍛えは板目肌がよく約み、地沸が厚く、地景がしきりに入る。刃文は湾れに互の目が交じり、足・葉がよく入り、匂が深く、やや荒目の沸が叢につき、砂流しや金筋がかかる。

帽子は乱れ込んで掃きかけ、乱れて長く焼き下げる。裏に腰樋を掻き流し、茎は生ぶで、先は剣形、鑢目は勝手下がり、目釘孔は二つで、無銘である。

短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉の見どころ

文化庁によると、正宗の作には有銘のものが少なく、ほかに数口の有銘の短刀がある程度である。この短刀は同作中でも特に出来が優れ、かつ健全である。

生ぶ茎で無銘の正宗の短刀として伝わっている。

短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉の見学方法

短刀は林原美術館にあり、常時展示されているわけではない。展示の予定は同館の案内で確かめたい。

Q&A

Q九鬼正宗はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和32年(1957年)2月19日に国宝に指定されました。
Q「九鬼正宗」の名の由来は?
Aもと九鬼長門守の所持だったことに由来します。
Q九鬼正宗の大きさは?
A身長24.8センチメートル、元幅2.3センチメートルです。
Q九鬼正宗の評価は?
A正宗の作の中でも特に出来が優れ、かつ健全とされます。
Q九鬼正宗はどこにありますか?
A岡山市の林原美術館にあります。

基本情報

名称短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉(たんとう〈むめいまさむね(めいぶつくきまさむね)〉)
所在地岡山県岡山市北区丸の内2-7-15(林原美術館)
指定区分国宝(工芸品)
指定年昭和32年(1957年)2月19日指定(昭和12年(1937年)5月25日旧制度指定)
員数1口
寸法身長24.8センチメートル、元幅2.3センチメートル
所有者ナガセヴィータ株式会社
公開状況展示は林原美術館に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/502
文化遺産オンライン「短刀(名物九鬼正宗)」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/125897

最終更新日: 2026.10.01