旧井上家住宅土塀とは

旧井上家住宅土塀(きゅういのうえけじゅうたくどべい)は、大阪府東大阪市日下町にある江戸時代末期の土塀で、令和6年(2024年)8月15日に登録有形文化財に登録された。

旧井上家住宅土塀は表門から西へ、さらに北へと延び、敷地の上段と下段の外周をめぐって、東辺の東納屋に取り付く。総延長は166メートルに及び、旧井上家住宅の外まわりのほとんどをこの塀が囲んでいる。年代は江戸末期(1830年から1868年)で、明治中期・昭和前期・平成11年(1999年)に改修を受けている。

傾斜地の屋敷を囲む塀

旧井上家住宅土塀の登録番号は27-0928で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録された。文化庁の解説は、旧家の風格ある屋敷景観をつくる土塀としている。

旧井上家住宅は生駒山のふもとの傾斜地にあり、敷地の中に上段と下段の高低差がある。旧井上家住宅土塀は、その高低差に合わせて下の石垣の高さを変えながら屋敷を一周する。大阪文化財ナビによれば、敷地の西と北には高い石垣が築かれ、その上に漆喰塗の練塀が廻る。西から見た屋敷は城館のようだと評されている。

旧井上家住宅土塀のつくりと見どころ

旧井上家住宅土塀の外壁は漆喰塗で仕上げ、屋根は桟瓦葺とする。白い壁と瓦の笠が、石垣の上で一本の線を描く。

塀の足もとの石垣は場所によって高さが大きく異なる。坂の下にあたる側では石垣が高くなり、塀の白壁はそれだけ高い位置に掲げられる。塀そのものの形は一定でも、石垣と組み合わさることで、見る場所ごとに印象が変わる。

旧井上家住宅土塀と、中蔵や北蔵のように石垣の上に建つ蔵とが、ともに屋敷の外郭をつくっている。明治・昭和・平成と三度の改修を経ながら、延長166メートルの囲いが保たれてきた。

旧井上家住宅土塀の見学

旧井上家住宅土塀を含む旧井上家住宅は公開されておらず、敷地に入ることはできない。

旧井上家住宅土塀は屋敷の外周をめぐる塀なので、外から見やすい文化財である。表門のまわりや屋敷の外まわりから、石垣の上に続く白壁を眺めることになる。塀や石垣に手を触れたり、寄りかかったりしないようにしたい。屋敷への道のりは旧井上家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧井上家住宅土塀はどのくらいの長さですか?
A総延長は166メートルです。表門から西・北へ延び、敷地の外周をめぐって東納屋に取り付きます。
Q旧井上家住宅土塀はいつ造られましたか?
A江戸時代末期(1830年から1868年)とされ、明治中期・昭和前期・平成11年(1999年)に改修されています。
Q旧井上家住宅土塀が登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和6年(2024年)8月15日で、登録番号は27-0928です。
Q旧井上家住宅土塀の見どころは何ですか?
A傾斜地の高低差に合わせて高さを変える石垣と、その上に続く漆喰塗・桟瓦葺の白壁の組み合わせです。
Q旧井上家住宅土塀は外から見られますか?
A屋敷の外周をめぐる塀なので、表門のまわりや屋敷の外まわりから眺められます。敷地には入れません。

基本情報

名称旧井上家住宅土塀
所在地大阪府東大阪市日下町7丁目802ほか
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0928
指定年令和6年(2024年)8月15日登録
員数1棟
寸法土塀、瓦葺、延長166メートル
所有者宗教法人佛道妙見開運教会
公開状況非公開(外観は公道から)

参考文献

国指定文化財等データベース 旧井上家住宅土塀(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015057
指定等文化財一覧(東大阪市)
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000031698.html
旧井上家住宅(大阪文化財ナビ)
https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%E6%97%A7%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85

最終更新日: 2026.09.28