旧井上家住宅北納屋とは
旧井上家住宅北納屋(きゅういのうえけじゅうたくきたなや)は、大阪府東大阪市日下町にある昭和時代前期の納屋で、令和6年(2024年)8月15日に登録有形文化財に登録された。
旧井上家住宅北納屋は裏米蔵の東隣に南を向いて建つ。建築面積は68平方メートルで、文化庁のデータベースは年代を昭和前期(1926年から1945年)としている。旧井上家住宅の12棟のうち、江戸時代にさかのぼらない建物は旧井上家住宅北納屋だけである。
昭和の納屋が登録された理由
旧井上家住宅北納屋の登録番号は27-0922で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録された。文化庁の解説は、桁行の長い納屋として敷地の北側の景観をつくっている点を挙げる。
登録有形文化財は原則として建設から50年を経た建物を対象にしており、昭和前期の旧井上家住宅北納屋も、江戸末期の蔵や門と同じ日に登録された。北蔵・裏米蔵と東へ続く建物の列の東端を受け持ち、江戸から昭和にかけて整えられてきた屋敷構えの最後の一片にあたる。
妻入の平屋と内部の和小屋
旧井上家住宅北納屋は平屋建の切妻造で、屋根は桟瓦葺とする。旧井上家住宅の蔵や納屋の多くが長い側面に入口を設ける平入であるのに対し、旧井上家住宅北納屋は三角形の妻側に入口を置く妻入である。
出入口は南面に開き、その前に下屋を差し出す。下屋の上部には窓を開けている。外壁は漆喰塗で仕上げ、腰を竪板張とする。
内部は間仕切りのない一室で、西側を土間、東側を板敷とする。天井は張らず、束を立てて屋根を支える和小屋の小屋組をそのまま見せている。土間と板敷とを仕切らずに一つの空間に並べた、簡明な構成である。旧井上家住宅北納屋の外観の長さは、この一室の大きさをそのまま表している。
旧井上家住宅北納屋の見学
旧井上家住宅北納屋を含む旧井上家住宅は公開されておらず、敷地に入ることはできない。内部の和小屋も見ることはできない。
旧井上家住宅北納屋は敷地の北側にあり、北蔵・裏米蔵と一列に並んで屋敷の北の景観をつくっている。屋敷への道のりは旧井上家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 旧井上家住宅北納屋はいつ建てられましたか?
- 昭和時代前期(1926年から1945年)です。旧井上家住宅の12棟のなかで唯一、江戸時代にさかのぼらない建物です。
- 旧井上家住宅北納屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 令和6年(2024年)8月15日で、登録番号は27-0922です。
- 旧井上家住宅北納屋の屋根や入口の形式は?
- 切妻造の桟瓦葺で、妻側の南面に入口を置く妻入です。入口の前に下屋を付けています。
- 旧井上家住宅北納屋の内部はどうなっていますか?
- 一室で、西側が土間、東側が板敷です。天井は張らず、和小屋の小屋組を見せています。
- 旧井上家住宅北納屋は見学できますか?
- 公開されていないため見学はできません。敷地の北側にあり、北蔵・裏米蔵と並ぶ列の東端に建っています。
基本情報
| 名称 | 旧井上家住宅北納屋 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府東大阪市日下町7丁目804 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0922 |
| 指定年 | 令和6年(2024年)8月15日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積68平方メートル |
| 所有者 | 宗教法人佛道妙見開運教会 |
| 公開状況 | 非公開 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 旧井上家住宅北納屋(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015051
- 指定等文化財一覧(東大阪市)
- https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000031698.html
- 旧井上家住宅(大阪文化財ナビ)
- https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%E6%97%A7%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85
最終更新日: 2026.09.28