免山篤家住宅石垣

佐保集落の斜面に構える免山篤家住宅は、屋根と石積みが集落の縁を特徴づける屋敷である。その八つの要素が平成12年(2000年)に登録有形文化財となった。

屋敷地の西側、地面が急な坂道と接する縁に、延長およそ19メートルの石垣が屋敷の際を支えている。一基として登録され、その上に立つ西塀の土台をなす。

登録の理由と価値

石積みは玉石状の自然石を加工せずに用いた野面積みで、直線ではなく坂に沿って緩やかな曲面を描く。南端では高さおよそ五メートルに達する。積みの通りのよさと石の噛み合わせは、技術の高さを示している。

見どころ

一世紀を越えて保存状態がよく、この石垣は屋敷のなかにとどまらず佐保そのものの特徴として価値づけられている。登録は、集落を代表する景観を特徴づける要素としてこれを挙げる。土木の仕事が、そのまま風景の一部となった例である。

免山篤家住宅は個人の住まいであり、内部は公開されていない。ただし道路に面した塀・土蔵・石垣は集落の通りから望むことができ、屋敷内に立ち入らずとも表構えを外から眺められる。地域の歴史全般を知るには、市街地にある茨木市立文化財資料館が一般に公開されている。

Q&A

Q石垣はどのように積まれていますか。
A玉石状の自然石を加工せず用いた野面積みで、直線ではなく坂に沿って緩やかな曲面を描いて積まれています。
Q高さはどのくらいですか。
A延長は約19メートルで、地面が最も落ち込む南端では高さおよそ五メートルに達します。
Q屋敷を越えて価値づけられるのはなぜですか。
Aその技術と保存状態の良さにより、屋敷にとどまらず佐保の集落を代表する景観の特徴となっているためです。
Q上には何が載っていますか。
Aこの石垣の上に住宅の西塀が立ち、両者が一体となって屋敷の西縁をかたちづくっています。

基本情報

名称免山篤家住宅石垣(めざんあつしけじゅうたくいしがき)
所在地大阪府茨木市佐保1161
指定区分登録有形文化財(建造物)
登録年月日2000年(平成12年)12月4日(第27回登録)
建築年大正元年(1912年)
構造・形式石造、延長19m
員数1基
登録番号27-0129
所有個人
公開状況個人住宅につき内部非公開

参考文献

国指定文化財等データベース — 免山篤家住宅石垣
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002068
文化遺産オンライン — 文化遺産データベース
https://bunka.nii.ac.jp/db/
茨木市教育委員会 — 歴史・文化財に関する事業
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/kyoikuiinkaikyoikusoumu/rekibun/rekishibunkazai_jigyou/index.html

最終更新日: 2026.07.03