不破家住宅門及び塀とは
不破家住宅門及び塀(ふわけじゅうたくもんおよびへい)は、滋賀県彦根市高宮町の旧中山道高宮宿にある不破家住宅の表門と、その左右に延びる塀で、昭和前期に建てられ、平成28年(2016年)11月29日に登録有形文化財となった。門の間口は2.0メートル、塀は左右それぞれ2.0メートル、総延長4.0メートルである。
門は主屋の玄関の正面にあって、街道沿いに開く。屋敷の表側、通りと主屋のあいだを区切るのが不破家住宅門及び塀の役目である。
登録の理由と価値
不破家住宅門及び塀は、登録番号25-0382として「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録有形文化財になった。第85回の登録で、主屋・土蔵・高塀と同じ日である。
文化庁の解説は、この門と塀が宿場町の落ち着いた趣をつくっていると評する。建てられたのは昭和前期(1926年から1945年)で、安政4年(1857年)の主屋より70年から90年ほどあとになる。幕末の町家の前に、昭和の職人が表構えを整えた例として見ることができる。
腕木門と片引きの大戸
不破家住宅門及び塀の門は腕木門である。柱から前後へ突き出した腕木で軒を受ける形式で、屋根は切妻造、桟瓦葺とする。
門扉は、大きな板戸を片側へ引いて開ける片引きの大戸で、そこに人が通るための潜戸が付く。ふだんは潜戸から出入りし、荷物や大勢の出入りのときに大戸を引く、という使い分けができるつくりである。
板張りの塀と目板瓦
門の左右の塀は、表側を縦の板張りとし、板の継ぎ目に細い目板を打ち付けて押さえる。竪板張に目板を打つ仕上げで、通りから見ると縦の線がそろって並ぶ。
塀の頂には、丸い棒状の目板瓦を葺いている。門の桟瓦葺の屋根より一段低く、軽い笠をのせた姿になる。門と塀が同じ木と瓦の組み合わせでまとまり、主屋の塗り込めた外壁とは質感が異なる点も見どころである。
不破家住宅門及び塀の見学
不破家住宅門及び塀は旧中山道に面しており、公道から全体を見られる。門の内側は個人の敷地で、立ち入りはできない。
腕木が軒を受ける様子は、門の斜め前から見上げると分かりやすい。塀の板張りと目板瓦は、少し離れて門と一緒に眺めると、主屋の妻面を背にした表構えとしてまとまって見える。撮影する場合も敷地には入らず、住まいであることに配慮したい。
Q&A
- 不破家住宅門及び塀はいつ建てられましたか?
- 文化庁のデータベースは昭和前期(1926年から1945年)としています。正確な建築年は示されていません。
- 不破家住宅門及び塀はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成28年(2016年)11月29日です。登録番号は25-0382で、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録されました。
- 不破家住宅門及び塀の門はどのような形式ですか?
- 間口2.0メートルの腕木門で、屋根は切妻造の桟瓦葺です。潜戸の付いた大戸を片側へ引いて開けます。
- 不破家住宅門及び塀の塀の長さは?
- 門の左右にそれぞれ2.0メートル、総延長4.0メートルです。表側は縦の板張りに目板を打ち、頂に目板瓦を葺いています。
- 不破家住宅門及び塀は見学できますか?
- 旧中山道に面しているので、公道から外観を見られます。門の内側は個人の敷地のため入れません。
基本情報
| 名称 | 不破家住宅門及び塀(ふわけじゅうたくもんおよびへい) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県彦根市高宮町字上出2351 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号25-0382 |
| 指定年 | 平成28年(2016年)11月29日登録 |
| 員数 | 1件(門と左右の塀) |
| 寸法 | 門:木造、瓦葺、間口2.0メートル。塀:木造、瓦葺、総延長4.0メートル |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 外観は旧中山道から見られる(敷地内は非公開) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 不破家住宅門及び塀(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011333
- 文化遺産オンライン 不破家住宅門及び塀(文化庁)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/292910
- 中山道・高宮宿場町(彦根市)
- https://www.city.hikone.lg.jp/kakuka/kanko_bunka/2/5/2325.html
最終更新日: 2026.09.28